『イッテQ!』ヤラセ疑惑「どんな無理でも聞いてくれる」コーディネーターM社は他番組も利用か
#日本テレビ #ヤラセ #世界の果てまでイッテQ!
「週刊文春」(文藝春秋)の報道によって発覚した、バラエティー番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)のヤラセ疑惑。同誌は、番組内で紹介されたラオスの「橋祭り」が番組サイドの意向で仕込まれたものであり、さらにタイでの「カリフラワー祭り」も同様だったと報じている。そして、それらの祭りの仕込みを実際に担当したのが、バンコクの老舗コーディネーター・M社だという。
「文春でも触れられていますが、M社は90年代に人気を博した『なるほど!ザ・ワールド』(フジテレビ系)や『世界まるごとHOWマッチ』(TBS系)などの時代から、東南アジアでの番組ロケのコーディネートを担当してきた老舗。業界内では“どんな無理でも聞いてくれる”という評判です」(制作会社関係者)
“どんな無理でも聞いてくれる”とは、どういうことなのだろうか?
「たとえば、“〇〇みたいな風習がある地域はありますかね?”と聞くと、“リサーチします”といって、何日かすると“ありました”と回答がある。そして、実際に現地でのロケが行われるという流れです。番組サイドが撮りたいと思う絵を撮らせてくれるのがM社なんです」(同)
それだけリサーチ力に長けたコーディネーターということなのかもしれないが、今回のヤラセ疑惑報道を見る限り、そうとは思えない。
「もちろん、番組スタッフが求めるネタをガチで見つけてくることもあると思いますが、実際には、そうではないのでしょう。つまり、番組側の要望通りに、いろんなネタを仕込んでくれるということです。番組側としては、“M社が勝手に仕込んでくれている”という形になるわけで、ヤラセの主犯を押し付けることができる。今回の文春の報道に対して、日本テレビが最初に“自分たちはやっていない”といった趣旨のコメントを出しましたが、まさしくM社に押し付けている格好です」(同)
ちなみに、M社にロケのコーディネートを依頼しているのは『イッテQ!』だけではないという。
「日テレ以外でも、いろんな局のいろんな番組がM社を使っています。東南アジア方面でのロケでは、多くの番組がM社に頼っていると思いますよ。それらの番組で、『イッテQ!』のようなむちゃな仕込みをしてもらっているケースがあってもおかしくはありません。正直、次はウチに火の粉が降りかかるんじゃないかって、ヒヤヒヤしている番組も少なくないはずです」(同)
今回の騒動によって、M社に型破りのオファーをする番組は、間違いなく減ることだろう。もしも今後、東南アジアでのロケが「明らかに面白くなくなった」番組があったら、これまでのM社の関与を疑ったほうがいいかもしれない。
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