防弾少年団(BTS)『Mステ』生放送出演中止……高まる嫌韓ムードと“第3次K-POPブーム”の終焉
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8日、7人組K-POP男性グループ、防弾少年団(BTS)が9日に予定していた、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)への生出演が、急きょ取り止めとなった。
原爆投下の場面がプリントされたTシャツをBTSのメンバーが着用していたことに、かねてから日本国内で批判が集まっていたが、テレ朝もこれを問題視。〈番組としてその着用の意図をお尋ねするなど、所属レコード会社と協議を進めてまいりましたが、当社として総合的に判断した結果、残念ながら今回はご出演を見送ることとなりました。〉と、番組の公式ホームページでコメントしている。
「この種のトラブルで、ここまで事の経緯を明らかにするのは珍しいですが、それだけテレ朝も危機感を感じているということ。徴用工判決で嫌韓ムードが高まる中、もしBTSを出演させていたら、局に視聴者からのクレームが殺到して、収拾がつかなくなっていたはずですからね。しかし、テレ朝が何よりも恐れているのは、フジテレビの二の舞いです。だからこそ、局として“原爆Tシャツ”を問題視していることを明らかにし、反日でないことを視聴者に証明する必要があったわけです」(スポーツ紙記者)
2010年代前半の第2次韓流ブームでは、番組編成が韓流関連に偏重していると、フジテレビが猛バッシングを受けた。11年8月には抗議デモが起こり、これを機にフジは凋落の一途を辿っている。テレ朝は10月月間視聴率(ビデオリサーチ調べ)で、58カ月連続三冠王だった日本テレビをストップして絶好調なだけに、嫌韓ムードへの対応は慎重にならざるを得ないだろう。
「こうなって来ると、他局も恐くて韓流関連のコンテンツは放送できないでしょう。結局、テレビ業界なんて“右にならえ”ですからね。特に、NHKは受信料の不払い運動を恐れて、紅白のKーPOP枠をなくしてしまうかもしれません。というよりも、第3次韓流ブームそのものが終わってしまう可能性すらあります」(同)
第2次ブーム時には、12年に当時の李明博・韓国大統領が竹島に上陸したことによって嫌韓ムードが頂点に達し、ブームが終焉を迎えた。今回も同じ轍を踏んで、徴用工判決が第3次ブームにとどめを刺すのだろうか。
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