東方神起は、なぜ生き残ったか……「K-POPアーティスト」表記NGの徹底ぶり
#東方神起 #K-POP
月刊情報誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)によると、2018年のコンサート動員ナンバーワンはK-POP男性デュオの東方神起だという。彼らが今年日本で動員した観客数は128万人で、デビュー30周年を迎えたB’z、引退ツアーで稼ぎに稼いだ安室奈美恵らのライブ動員数を上回り、日本と海外を合わせたアーティストの中で最も多かった。
「第3次韓流ブームと言われる昨今でも、他のK-POPアーティストがベスト10圏外である中、大したものです。例の徴用工判決をめぐり、雲行きが怪しくなってきたものの、東方神起は防弾少年団、TWICEと並んで、『NHK紅白歌合戦』へK-POP枠での出場が有力視されています。2008、09、11年の3度、紅白に出場している東方神起ですが、第2次韓流ブームだった11年に、ともに出場した少女時代とKARAが、現在は新世代のガールズグループに取って代わられていることを考えると、その人気の息の長さは驚異的です。もっとも、彼らはK-POPブームにあやかってブレークしたわけではないので、当然といえば当然なのですが」(音楽ライター)
というのも、東方神起はヨン様人気による第1次韓流ブームが陰りを見せ始めた05年に日本で正式デビューを果たすのだが、当初から韓流ブームとは距離を置いていたからだ。
「所属事務所であるSMエンターテインメントの戦略によって、東方神起は海外進出を大前提にしていました。そして、日本での活動においてはブームに便乗するのではなく、継続的にJ-POPアーティストとして活動すべく、韓流色を極力出さずに売り出していたんです。韓流雑誌には一切露出しなかったし、K-POPアーティストとして扱われることもNGにするほどの徹底ぶりでした。現在の人気は韓流やK-POPといったブームに頼らず、“東方神起”という看板だけで築き上げたもの。そのため、ブームの栄枯盛衰やグループ分裂騒動、メンバーの兵役による活動休止などを経ても、揺るがない人気を誇っているのです」(同)
その意味では、コンサート動員ナンバーワンは東方神起にとって、何よりの“称号”と言えるだろう。そして、徴用工判決によって、彼らをK-POPアーティストとして紅白から排除しようとする動きは、痛恨であるに違いない。
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