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我が家・坪倉由幸が『下町ロケット』出演で好評! 中堅芸人がドラマ界で重宝されるワケとは

『下町ロケット』公式インスタグラム(@rocket_tbs)より

 芸人を俳優として起用することが多いここ最近のドラマ業界。2018年10月期のドラマでも、『今日から俺は!!』(日本テレビ系)にシソンヌ、『下町ロケット』(TBS系)に我が家・坪倉由幸、イモトアヤコ、今野浩喜、『大恋愛』(同)にサンドウィッチマン・富澤たけし、『中学聖日記』(同)に友近、『僕らは奇跡でできている』(フジテレビ系)にアンジャッシュ・児嶋一哉、『黄昏流星群』(同)に中川家・礼二、『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系)に尼神インター・渚……と多くの芸人たちが俳優としてドラマに出演しているのだ。

「芸人のドラマ進出は今に始まったことではなく、売り出し中の芸人や旬の芸人を出演させることで話題性を作り出すというのは、常とう手段でした。もちろん最近でもそのような手法をとるドラマもありますが、どちらかというと特に旬でもない芸人を起用することが多い。『下町ロケット』の我が家・坪倉などは、まさにそれですね」(テレビ局関係者)

 このところ芸人としてはあまりテレビで見かけなくなった坪倉だが、俳優としてはTBS系『アンナチュラル』にも出演していた。

「坪倉などは、イケメンなのに薄毛キャラという感じで、実は幅広い個性の持ち主。同年代のイケメン俳優には出せない独特な雰囲気もあって、意外と俳優としての可能性を秘めているのではないかと、業界内でも注目されています」(同)

 俳優としての評価を上げることで、バラエティーでの露出が増えるというケースも多い。

「アンジャッシュの児嶋は、相方の渡部建がバラエティーや情報番組で活躍しているなか、俳優としての活動が多かった時期もあります。俳優として評価されることで認知度も高まり、再びバラエティーの世界でも活躍するようになった。芸人にとって俳優仕事はいろいろな面でメリットだらけです」(同)

 現在、ドラマの世界で活躍する芸人は40代くらいが多い。同世代の“本職の俳優”にも、十分個性的な逸材もいるはずだが、どうして芸人が選ばれるのだろうか。芸能事務所関係者はこう話す。

「舞台を中心に活動している俳優さんの中には、まだまだ世に知られていない逸材がたくさんいるのは事実です。しかし、40代くらいの俳優さんだと、そこそこキャリアも積んでいるので、自分の演技に強いこだわりを持っているタイプも多い。そういった俳優さんをテレビドラマの脇役で起用するとなると、現場レベルで“扱いにくい”と思われてしまうことも少なくないし、俳優さん本人も不本意な演技をしなくてはならなくなるかもしれない。つまり、起用する側もされる側も、あまりいい印象を持てないままクランクアップを迎えがちなんです。その点、芸人さんは俳優仕事に関しては門外漢というスタンスで収録に臨むので、いい意味でスタッフの思惑通りに動いてくれる。そういったところでの“扱いやすさ”も芸人が起用されやすい理由なのかもしれません」

 個性や演技力で評価されているということもあるだろうが、現場のストレス緩和という意味でも重宝されているのが中堅芸人。今後も、芸人のドラマ進出は続きそうだ。

最終更新:2018/11/06 19:30
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