【中国バス転落事故】乗客によるバス運転手への暴行は日常茶飯事だった
2018/11/06 18:00
同20日、湖南省の長距離バス内では、男性客がバス停を乗り過ごし、運転手と口論になった。走行中にもかかわらず、激高した男がバスのハンドルに手をかけてバスを路肩に寄せようとした。運転手はすぐさまハンドルを取り返し、幸い事故に至ることはなかった。
8月26日には遼寧省瀋陽市で、バスの乗車口付近に立っていた男性客がほかの乗客の乗り降りの妨げになっていたため、運転手が車内の奥に行くよう求めたところ、口論になった。
男が運転手の顔を殴りつけたことからバスはコントロールを失い、道端のガードレールに激突、そのまま脇の駐車場に突っ込んでいった。これにより、5人の乗客がケガを負い、駐車場にあった5台の車両が損傷を受けた。
10月29日には北京の市バスで、バスが停留所から出発したところ、女性客が乗り過ごしたことに気づき、バスを止めるよう求めた。運転手がこれを拒否したところ、女は突然、持っていた牛乳パック入りの箱を運転手の手に叩きつけた。
運転手はコントロールを失いそうになったが、すぐにバスを止めたため大事には至らなかったものの、横を走っていた乗用車と接触した。
それ以外にも、過去のニュースを探すと、同じような事件が次から次へと出てくる。どれも、走行中にもかかわらず運転手に殴りかかったり、ハンドルを奪ってバスを無理やり止めようとするものばかりである。
幸い、大事故にまでは至らなかったが、このままでは、いつまた重慶での悲劇が繰り返されるかわからない。
(文=佐久間賢三)
最終更新:2018/11/06 18:00
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