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週刊誌スクープ大賞

「売れなくて当然……」“老人・健康雑誌化”する週刊誌に名物編集長が喝!

 お次はポストから。58カ月にわたり「月間視聴率3冠王」を続けてきた日テレが、王座を陥落した。抜いたのはテレ朝。

 平日の午前と午後のベルト番組が苦戦しているからだそうだが、鳴り物入りで起用した有働由美子の『news zero』も、いまや5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を切ることがあるそうだ。逆有働効果か。

 朝の情報番組が低迷している。30代、40代をメインターゲットにしているが、フジの『とくダネ!』に負けているそうだ。

 長くなった『とくダネ!』の小倉キャスターも、このところやや疲れが出ているように見えたが、今朝(11月5日)、休養すると公表した。

「キャスターの小倉智昭さん(71)が5日、出演するフジテレビ系の情報番組『とくダネ!』の放送で、膀胱(ぼうこう)がんのために膀胱の全摘手術をすると発表した。6日から9日までの放送は入院のため休み、さらに今月下旬から本格的な治療のため長期休養するとの見通しを明らかにした」(朝日新聞DIGITAL11月5日より)

 毒にも薬にもならないコメンテーターはいくらでも候補はいるが、キャスターは一朝一夕にはつくれない。

 少し前にはテレ朝の『モーニングショー』の羽鳥慎一アナウンサーが休んで話題になった。

 厳しい視聴率戦争で、身体を壊すアナやキャスターが、これからも出て来るのだろう。朝のワイドショー受難時代かもしれない。

 次はフライデー。渋谷のスペイン坂の焼き鳥屋で、NHK朝ドラ『ひよっこ』の同窓会が開かれたそうだ。

 ヒロイン・有村架純の幼馴染の役を演じた元人気モデル・佐久間由依(23)が、解散するとタクシーを拾って「要塞のような超巨大なマンション」へ入っていったというのだ。

 そこは綾野剛(36)が暮らしているところで、有名人だから外ではデートができずに、佐久間がスーパーで買い物をして、手料理を作っているという。フライデーは、綾野は佐久間が本命のようだと報じてる。

 殺されたのであろう紀州のドン・ファンのウワサはとんと聞かなくなった。自筆の遺言書が見つかったと報じられたが、その後、犯人探しも、遺産のほうも、どうなったのだろう。

 文春が今週報じている。ドン・ファンこと野崎幸助氏の遺産は総額25億円から30億円になるらしい。

 そのうち結婚したばかりの妻は15億円程を手にするという。野崎氏が死んだときいた家政婦は、銀座のカラオケスナックで週に3日ほど働いているようだ。

 妻のほうは韓国語を学んでいて、「結婚するんだったら外国人かな」といっているという。

 フライデーは、この若い妻に、野崎氏が経営していた酒類販売会社から、9月6日に約1億円が流れていたと報じている。社員でも代表でもないのに。

 カネを送金した銀行の担当者は、「妻のほうから指示があった」という。だが、法人登記簿を確認するとどこにも妻の名前はない。

 勝手にカネを動かしたとなれば、横領や背任になるかもしれない。彼女のほうは、もらったことは認めたが、「私、代表じゃないんですか?」と慌てて弁護士にライン。

 弁護士側は、7月30日に代表取締役に就任しているというが、会社の関係者は真っ向から食い違う主張をしているそうだ。カネを奪い合う醜い“遺産戦争”はたけなわの様だ。

 ところで、私は、週刊現代、週刊ポストの健康雑誌化、老人雑誌化を、もはや週刊誌である必要はないと批判してきたが、困ったことに他の週刊誌も同じようになってきた。

 今週の週刊朝日の特集は、「いつの間にか骨折 予防と治療」「認知症を防ぐ15の習慣」「股関節&首・腰のいい病院 全国578リスト」。文春も毎週のように「『いつの間にか骨折』を防ぐ」「健康にいい肌着」などの健康ものが1本は入るようになった。新潮も今週は「デマが飛ぶ『年金受給』は何歳が正解か」と大特集している。

 この背景には、文春砲といわれてきた文春のスクープにひと頃の勢いがなく、週刊誌全体の深刻な部数減があると見る。

 ここでも何度か書いたが、文春や新潮のスクープがワイドショーなどの下請け化して、やがてテレビから飽きられ、捨てられつつあるようだ。

 dマガジンに売り物の特集を載せないのも、危機感の表れであろう(今週も片山と安田の記事はカット)。

 かつて現代は、サラリーマンの関心事は「イロ、カネ、出世」だと謳って部数を伸ばした。その読者のほとんどが定年を迎え、高齢者になった。もはや事件やスクープなどどうでもいい。彼らの一番の関心事は「病気、年金、相続」なのだろう。

 こうしたテーマでは部数は伸びないが、下支えにはなる。やがて、総ジジ週刊誌になり、団塊世代がいなくなると週刊誌も消える。これって寂しくないか。

 新潮の「年金」特集を見てみよう。現代やポストで読んできたことの繰り返しである。60歳から年金を受給すると、70歳からの受給者に比べ、年換算で56万1,096円も差ができてしまう。

 70歳からだと年間110万6,606円受け取れる。しかし、それからすぐ死ぬと大損だが、今の平均寿命から「余命」はいくらあるかと計算すると、現在70歳の男性は約15年、女性は約20年も生きられるという。嬉しいような嬉しくないような数字ではあるが。

 こんなことばかりを毎週、手を替え品を変えてやっている現代やポストの諸君! ご苦労さん。

 フライデーから。NHKの『おはよう日本』のチーフプロデューサー・重藤聡司容疑者(42)が盗撮で逮捕された。

 今年6月から、NHKの朝のニュースを担当していたようだが、フライデーに許せないことが書いてある。同番組の人気アナ“わくまゆ”和久田真由子アナもスマホで隠し撮りをしていたというのである。

 重藤容疑者は、そうした写真をスマホに保存していたというが、和久田のだけでも見たいものだが。

 ところで、積水ハウスから55億円を騙し取った「地面師」グループだが、この事件を主導したとされるカミンスカス操(58)こと小山操は、フィリピンへ逃げてしまった。

 新潮は、小山が逃げる前に遊んでいた錦糸町のインターナショナルクラブを取材し、その派手な遊びっぷりを伝えている。

 そこは、ロシアやルーマニア、ブラジル人の金髪長身のホステスが多いという。

 客席は広く、カラオケ用のステージも設置されている。小山は銀座や六本木などの高級クラブは好まなかったそうだ。

 小山が見初め、彼女にしたのはポルトガル人ホステスで26歳の美女。映画『テス』や『ホテル・ニューハンプシャー』に出ていたナスターシャ・キンスキー似というから、そうとうな美人のようだ。

 彼女は、小山を知っているが、こやつとの“肉体関係”は認めない。

「コヤマとセックスしたかって? 絶対にしてないよ。私、ハイプライドだから、お客さんとはそういうことはしない。どんなにお金をもらってもありえないよ」

 小山が、彼女のカラダには複数のピアスがあったといっても、乳首には付いていない、おへそには付いているけど、というだけ。

 それはそうだろう。何十億もだまし取ったカネを、自分に貢いでいたということが明らかになれば、面倒ごとに巻き込まれるかもしれないのだから。

 積水マネーが入る前は、5~6千円を持って飲んでいた男が、シャンパンを30本もあけて、一晩何十万も払っていたというのだから、この男にとっては人生一度の祝宴だったのだろう。

 高跳びしたフィリピンで、この男は高笑いしているのだろうか。

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