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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 『こじらせ男子』著者インタビュー【後編】
最近“面倒臭い男”が急増中!?

新キャラが続々登場中!? 『こじらせ男子の取扱説明書』著者・田中絵音さんにインタビュー【後編】

「こじらせ男子の取扱説明書 めんどうな人を操る56の好感フレーズ」(双葉社)

――思い出そのものを補正するようで怖い。

「そういう人には、“●●さん以上にインスタ映えする人はいませんね”と言ってあげると、気分がよくなって、いろいろと補正テクニックやアプリの使い方を教えてくれたりします。あと最近急増中なのは〈キャンプ男子〉でしょうか」

――ヒロシさんや、バイきんぐの西村瑞樹さんなど、キャンプ好きを公言する人が、お笑い芸人などにも増えていますね。

「休日は、常にキャンプ。それは好きなもの同士で自由にやってもらったらいいんですけど、彼らは、友達、彼女、同僚、家族と、誰とでもキャンプを通じて関係を深めようとするのが特徴です。打ち合わせをお願いしたら、『じゃあキャンプに行きましょう』っていう社長さんとかまで登場しています。『キャンプで絆を深めましょう』とかって本気なんですよ」

――それはかなり面倒くさそうです(笑)。

「アウトドア苦手な人にとっては地獄ですけど、大事な取引先とかに、そんな人がいたら、もう慣れていくしかないでしょうね。せめて、『無人島に行っても、生き延びそうなキャンプ技術ですね』とか言って気分よくさせたら、大きな契約をとってこれるかも?(笑)」

――最新のこじらせ男子で特に気になるのは?

「〈バチェラー男子〉ですかね」

――というと、一人の完璧な男性を20人の女性が奪い合うAmazonプライムで人気の婚活リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』のバチェラーみたいな男性ということ?

「あの番組のバチェラーみたいな完璧な男性はそうそういないじゃないですか。でも、あの番組を見て影響を受けて、さも自分がバチェラーであるかのようにふるまって、女性にバラをプレゼントしはじめたりする男子が増えてきてるんですよ」

――でも、実際は、お金持ちだったりするわけじゃないんですよね?

「そう、ごく普通の人だったりしますからね……」

――でも、結婚を意識する年代の女子のあの番組の視聴率はスゴイものがありますから、最初のうちはうっかり「ステキ」とか思ってしまうかもしれませんね。

「そうなんですよ。男性は、『そんなに効果あるのかね?』と懐疑的ですけど、女性にとって花を贈られる瞬間のときめきってスゴく大きくて、一瞬で心をつかんでしまいますからね。チャラ男属の新種といえそうです」

――今後も、新種はまだまだ出てきそうですね。

「それは間違いないでしょうね。なので、これからの世の中で我々がいかに幸せに過ごせるかは、恋愛の面でも、お仕事の現場でも、いかにこじらせ男子と付き合っていくかにかかってきているんです。今回の本は、こじらせた彼らを敬遠したり頭から否定するのではなく、個性の一つと受け止めてコミュニケーションをとっていくか、いかに状況を楽しみながらコントロールしていくかというふうに切り替えていった方がいいんじゃないですか、という提案なんですよ」

――なるほど。

「この本を出してから、意外にも大きな企業から、社員の研修でコミュニケーション術の講演をやってくれないかというオファーをいただいたりしています」

――それを聞くのもこじらせ男子だったりしそうで面白そう。

「アハハ、そうですね(笑)」

 

田中絵音/一般社団法人日本合コン協会会長

タレント活動と並行しながら累計2000回以上の合コンに携わる。2012年5月8日“コンパの日”に日本合コン協会を設立。現在は合コンイベントや商品のプロデュースなどを手掛けるほか、執筆活動やTV出演など多岐に渡り活動している

日本合コン協会ホームページ/http://gokon-jpn.org/

最終更新:2018/11/04 22:00
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