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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 父と娘が共犯者に『黄昏流星群』4話

秘密を共有することで、二人は“共犯者”になる――佐々木蔵之介主演ドラマ『黄昏流星群』第4話

フジテレビ系『黄昏流星群』番組公式サイトより

(前回までのレビューはこちらから)

 人間、生きていれば誰しも秘密を抱えているものだ。家族といえども、いや、家族の間であるからこそ、秘密にしておきたいこともあるだろう。 

 ただ、物事には適正な量というものがある。どんなことでも正直に話せばいいというものでもないし、秘密が多すぎるのもよくない。そのバランスが崩れた時、それこそが“家族の絆にヒビが入る瞬間”と言っていいかもしれない。

 ドラマ『黄昏流星群』(フジテレビ系)第4話。今回も、出演者それぞれが、たくさんの秘密を抱える展開となった。

 娘である美咲(石川恋)の婚約者、日野(ジャニーズWEST・藤井流星)に、自分のつらい気持ちを話し、優しくされた真璃子(中山美穂)。彼に対し、トキメキのようなものを感じてしまう。「今日話したことは娘に黙っていて欲しい」という真璃子に、日野は「秘密は守る」と約束するのだった。

 次の日曜、美咲は、改めて日野を家に招待することになった。完治(佐々木蔵之介)の出向についても、美咲から日野に話したとのこと。完治は、どんな男が来るのかと落ち着かない。挨拶に来た日野に対し、完治は、職場や収入などあれやこれやと質問し、美咲を怒らせてしまう。

 ドラマでも言われていたが、まさに、銀行員の職業病だろう。私も営業をしていた時、取引先の信用調査などをしたことがあったが、基本的に性悪説に立って審査しなければならないことが大変であった。娘のためを思ってとの行動でも、ついついいつものクセが出て、厳しくなってしまうということはあるだろう。

 完治は、出向先の荻野倉庫でも、その悪いクセが出てしまう。社員が重要な書類を出しっぱなしにしている様子を見て、カギを掛けるようにと忠告したのだ。しかし、課長の川本(中川家・礼二)からは、「社内に泥棒がいるとでも言うのか」と反論される。思うようにいかないことを栞(黒木瞳)に話すが、「会社は正論だけでは動いていない」と言われてしまう。

 帰り道、栞は完治に「食事をして話をして帰るだけで、つまらないと思っていないか」と問う。完治は、「お互いの立場もある、いろんな付き合い方がある。我慢する」と答える。

 そんな頃、真璃子は、美咲の首筋についたキスマークを見てしまう。日野がつけたものなのか。そんなことを思って眠りについた真璃子は、自分が日野とキスをする夢を見て飛び起きる。

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