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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 日テレ新人女子アナに泣きを見る中堅

日テレが推し進める女子アナの世代交代は顕著な“タレント化”! 割を食うのは脂の乗った中堅アナ

日本テレビ公式サイト「アナウンスルーム」より

 この秋、日本テレビはある大胆な路線変更に舵を切った。それは、新人を中心とした若手女子アナウンサーの大抜擢だ。

 特に、今年4月に入社したばかりの市來玲奈、岩田絵里奈両アナのキャリアに見合わない起用は、周囲をアッと驚かせたものだ。一般的に、新人アナは、まずは深夜や早朝の番組や、それほど視聴率の高くない番組で経験を積ませてから、注目度の高い番組を担当させるのが慣例。これは、いたく当たり前のことなのだが、その常識を覆したのが市來アナ、岩田アナだ。

 市來アナは日曜ゴールデン帯の人気バラエティー番組『行列のできる法律相談所』の3代目秘書(アシスタント)に、いきなり抜擢を受けた。さらに、有働由美子アナをメインキャスターに迎えた新生『news zero』の月曜から水曜のカルチャー&天気担当として出演している。

 岩田アナは所ジョージが司会を務める、月曜ゴールデン帯の人気長寿番組『世界まる見え!テレビ特捜部』の進行役に抜擢された。さらに、日曜朝の情報番組『シューイチ』、金曜深夜の『NFL倶楽部』にもレギュラー出演し、早くも3番組を担当。

 この2人に共通するのは、共に“元タレント”である点。いうまでもなく、市來は乃木坂46でアイドルとして活動し、女優としても、映画『さざ波ラプソディー』(2017)『9~ナイン~』(18)で主演を務めており、知名度は抜群。岩田は岡崎歩美の芸名で、大手芸能事務所スターダスト・プロモーションに所属し、ドラマやCMなどで活動していた。

「近年在京民放キー局は、女子アナに関して、ミスコン経験者など、ルックス重視の採用をする傾向になっていました。ただ、ルックスがよくても、アナウンサーとしては一から育てなければなりません。その点、元タレントはカメラ慣れ、場慣れしているため、度胸も据わっており、即戦力になります。ルックスもいいし、知名度もあるため、注目度が高いわけです。市來クラスになれば、アナウンサーで視聴率を取ることも可能。もはや、アナウンス技術がどうのこうのというのは二の次です。早い話、女子アナのタレント化が推し進められることになったのでしょうね」(女子アナウオッチャー)

 新人が抜擢を受ける一方で、泣きを見る女子アナがいる。それは、力をつけてきて、ちょうど脂がのってきたところの中堅アナたちだ。明らかに、くだんの2人の新人アナの割を食ったのが、『行列』を降板した徳島えりかアナ、『世界まる見え!』を降板した杉野真実アナだ。

「徳島アナは30歳、杉野アナは28歳で、本来なら、まだまだこれからです。ルックスも悪くないし、人気もそこそこあります。そういった力をつけた中堅アナが、さして重要じゃない番組に回されて冷遇されるようなことがあれば、“使い捨て”みたいなもの。最悪フリーに転向する可能性もあるでしょうが、その辺は局側も織り込み済みかもしれませんね」(同)

 新しい芽が出ると、古い芽は摘まれることになってしまうが、テレビ局内の事情を考えると、女子アナのタレント化もひとつの戦略だ。くれぐれも、元モーニング娘。で、テレビ東京に入社しながらも、伸び悩んだ末、あっさり寿退社した紺野あさ美アナのようにはなってほしくないものだが……。
(文=田中七男)

最終更新:2018/11/01 17:00
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