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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 高橋一生『僕キセ』にママたちが議論

高橋一生主演『僕キセ』母親役・松本若菜のヒステリーぶりに、世のママたちが議論「見てるのしんどい」「母親なら当たり前」

■悪いのは、相河? 母親?

 今回印象的だったのは、松本若菜が演じている母・涼子。前クールの『チア☆ダン』(TBS系)で見せた良妻賢母っぷりとは全く違う、ヒステリー気味の演技を見せています。

 視聴者からは「余裕がなさすぎてヒステリックで見てられなかった」なんて声もあるように、この涼子ママ、これまでを振り返ってみても、他の子とどこか違う虹一くんに戸惑い悩んでいるみたいだし、育児に切羽詰まっているようすが見てとれます。

 そんな中、自分の知らないところで息子がよくわからない男と親しくなっていたら、心配するのは母親として当然のことでしょう。世のママたちからも、「もし自分の子供が同じ目にあったら私も怒鳴る」「お母さん悪い人みたいに見えるけど母親なら当たり前」「虹一くんがみんなとちょっと違うから余計に心配なんだろうね」と、世のママたちから同調する声が上がっていました。

 ただ、相河は虹一くんを勝手な判断で動物園に連れ出したわけではありません。一緒に行きたいと言う虹一くんに、「お母さんに話してみて」と声をかけていたし(虹一くんはおそらく、涼子ママに連絡をしたフリをしたんだと思います)、動物園でも、虹一くんをただ野放しにしたわけではなく、集合時間や場所をきちんと指定した上で、園内で迷ったときのために方位磁石を手渡し、「ひたすら南に行け!」とアドバイスをしていました。何にも考えず、ぼーっとサルを眺めていたわけではありません。

 涼子に謝罪に行ったときも、言い訳せず、動物園に行く許可をとっていなかった虹一くんを責めることもなく、ただ頭を下げていたし、本人にその自覚があったのかどうかは置いておいて、相河は虹一くんを庇ってあげたんだと思います。

 そもそも、虹一くんがきちんと話をしていたらこんなことにはならなかったわけですが、反対されるのがわかっていたから言い出せなかったんだと思いますし、「僕が悪いんだ」と言っても、涼子ママは相河を責めるばかりで結局話を最後まで聞いてくれませんでした。すべてが負の連鎖です。

 涼子ママは虹一くんの話をきちんと聞くべきだし、虹一くんもきちんと話すべきでした。相河も自分の口から涼子ママに動物園に連れて行っていいか確認をとるべきだったと思います。みんな悪いところがあったし、ある意味ではみんな悪くないんです。

「キリンの首に移動するコブがあったゾ!」「孔雀は全然羽根を広げなかったゾ!」とキラキラ目を輝かせ、「すっごく楽しかった!」とうれしそうに相河に話していた虹一くんの姿を見たら、涼子ママも何か変わるんじゃないかな~と、なんだか切なくやるせない気分になった3話でした。

 なんて偉そうに書きましたが、筆者は未婚だし子どももいません。すみません。

 

■榮倉奈々演じる水本先生の“リアルさ”

 今回、大騒動に巻き込まれてしまった榮倉奈々ちゃん演じる水本先生。父のクリニックを継ぐため努力して“エリート”と呼ばれるくらい努力して今の地位を手に入れたのに、彼氏は頑張りを認めてくれるどころか、勝手に僻んで嫌味ったらしい態度を取るし、患者(相河)には心を見透かされたようなことまで言われるし……彼女を見ていると、世知辛い世の中だなあと思わされます。

 相河に対するドライな態度には「感じ悪い」「患者に対する態度じゃない」などなど、批判めいた声もあるようですが、画面越しに「ドラマ」として見ているからそう感じるのであって、実際に当事者だったら簡単に受け入れることができる人は少ないだろうし、彼女の反応が、リアルなところなんじゃないかと感じます。

 少しずつ、相河に「ハッ」とさせられているようですが、2人の噛み合っているようで噛み合っていないかけあいは見ていて微笑ましいので、恋愛には発展ることなく、「ちょっと変わった患者」と「担当医」という関係性のままでいてほしいなあと思う次第です。

 さてさて、今話では、家政婦の山田さん(戸田恵子)に、おじいちゃん(田中泯)が、「もう20年か……。このままでいいのか?」と意味深発言をして、山田さんは仏壇に手を合わせていました。今回の「サル山のボスの交代」の話のように、意外な伏線が張り巡らされていそうな予感がプンプンです。

 また、男子生徒・新庄龍太郎(西畑大吾/関西ジャニーズJr.)が頑なに蒟蒻を食べなかったり、相河が樫野木先生(要潤)にしつこく離婚の理由をたずねていることも、なにか裏がありそう……。今夜の放送も、油断していると意表を突かれそうです。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

最終更新:2018/10/30 20:00
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