金持ちが通う私立学校でも、カビだらけ&消費期限切れ食材……中国の学校給食が危なすぎる!
#中国 #中国食品
先日、中国の“質素すぎる”給食について紹介したが(参照記事)、またもや学校給食で問題が起きた。
「香港01」(10月24日付)などによると、上海市内にある上海中芯国際学校に通う生徒の保護者が18日に同校を訪れた際、食堂で提供されている給食があまりに質素であることに気づいた。とても1日24元(約386円)の給食費に見合うものではないと抗議すると、学校側は翌日、説明会を開いた。その場で一人の保護者が食堂の見学を要求。厨房には腐ってカビの生えたトマトや玉ねぎが積まれており、保護者が給食の運営業者を問い詰めると、慌てて問題の食材を廃棄しようとしたため、警察に通報したという。
同校は幼児園(日本の幼稚園に相当)から高級中学(同、高等学校)までの一貫教育を行う私立学校で、高級中学の英文部では年間授業料が6万2,000元(約101万円)に達する、金持ちの子弟が多く通う学校として知られている。
事態を重く見た上海市浦東新区市場監督管理局は、教育局、衛生和計画生育委員会、張江鎮政府などと合同調査を実施。安全性が疑われる21品目の食品や加工品を押収し、監査機関に送った。
給食を提供していた「上海怡楽食食品科技服務有限公司」は、2014年に112万500元(約1,800万円)の税金を滞納し、13年から17年にかけては、労働争議がたびたび発生している、いわくつきの企業だ。同局によると、同校の給食は食材が傷んでいただけでなく、調味料や加工食品の消費期限が過ぎていたことも発覚した。
当局は中芯国際学校に同社の利用をすぐに停止するよう命じるとともに、区内のすべての学校に対し、給食の食材を調査するよう指示した。一方、中芯国際学校では、過去に多くの生徒が腹痛や嘔吐を催していたこともわかった。その際の経緯は明らかにされていないが、上海怡楽社との関係も否定できない。
この国のずさんな管理や拝金主義の犠牲になるのは、いつも子どものようだ。
(文=中山介石)
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