片山さつき大臣のあっせん利得疑惑よりヤバい!? 現職大臣の“酩酊全裸ピンポン”って……?
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
今週は新潮が元気がいい。震度6強から7の揺れにも耐える免震・制振オイルダンパーで国内トップのシェアの油圧機器大手KYBが、製品のデータを改ざんしていたことが、内部の告発から明らかになった。
10月19日には、不正ダンパーを使用する建物、全国70ヵ所を公表した。だがこれは氷山の一角。国土交通省によれば、全国で987あり、そのうちの265件がマンションなどの住居に取り付けられているそうである。
もし自分の住んでいるマンションだったらどうしよう。売ろうにも、それが分かれば価格は下落して大損するかもしれない。
そんな不安を抱えている人たちへの朗報(?)だろうか。新潮はKYBが不正ダンパーを使用していると申告した「被害マンションリスト」を入手したというのだ。
世田谷区の二子玉川のタワーマンションは、これからの季節、富士を望むことができる億ションだ。そこに住む30代の女性は、「管理組合からは不正ダンパーが使われている恐れがあるという連絡は来たが」と、当惑している。
同じマンションの30代の別の主婦は、「子どもの安全が第一なので、事実なら引っ越そうと考えている」と話す。
ここは資産価値が上がっていて、不動産会社から何度も売ってくれという連絡が来ていたが、不正ダンパー使用となれば、価値は下がるのだろう。
こうした物件は東京23区に集中しているという。新潮は、「風評被害」を考慮して具体的な建物名は書かないが、KYBが設けている専用窓口(電話0120-247-852)に相談すると、いろいろ教えてくれるそうだ。
おかしなことに、中古マンションの売買契約のとき、重要事項説明書の作成が求められるが、そこに不正ダンパーの有無を記載する義務はないという。
売主が価格が下がることを恐れるためだが、今回を契機にして、それも教えるよう義務づけるべきではないか。
また目下建設中のオリンピックアクアティクスセンター(江東区辰巳)にも使われていて、このままでは開会式には間に合わないそうである。小池都知事は「最優先で交換しろ」と憤っているそうだ。
耐震偽装のときは逮捕者も出たが、今回の場合はどうなるのだろう。交換すればお咎めなしでは、納得はいかない。
ところで、ケント・ギルバートという外国人タレントがいる。一時は売れたが、見かけないと思ったら、超保守派の論客として次々にヒットを飛ばすようになった。
その「現象」をニューズウイーク日本版が取り上げている。彼は講談社から出した『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』という新書がベストセラーになり、17年の年間ベストセラー6位に入って、その名を知られたが、講談社の労組は会報に「差別扇動本」と、この本の出版に疑問を呈した。
ニューズウイークは「彼の主張の根幹を成すのは、日本人が敗戦後に『ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)』と称する連合国軍総司令部(GHQ)の洗脳工作を受け、それが現代の日本の政治や社会に問題をもたらしているとする歴史観である」としている。
そもそも、ケントという人物、敬虔なモルモン信徒だそうだが、彼が「転向」したのには、何人かの人間がからんでいるという。
私は、このような本を読む習慣がないので知らなかったが、その名前を見ていささか驚いた。私の旧知の人間たちである。
まずはフリー編集者で実業家の植田剛彦氏。彼は元報知新聞の記者で、一時、長嶋茂雄のパトロンでもあった。
私とは古い付き合いで、私が昔、長嶋と会ったのも、彼の紹介だった。
現在は、自由という出版社の代表として、「新しい歴史教科書をつくる会」を運営し、杉田水脈や藤岡信勝などの著書を出している。それに加えて、保守論壇の黒幕といわれる外交評論家、加瀬英明氏。講談社の担当編集者は間渕隆。ベストセラーを生み出すが、少し変わった編集者である。
こうした面々が、ケントに入れ知恵して、口述させ、本を出しているようである。
ケント自体は、思想的には中道よりやや右だと考えているようだ。それに、同じようなことをいっても、自分の本が売れたのは、「やはり部外者(アメリカ人)だからでしょう」と冷静(?)に見ているようだ。
こうした考えが日本の主流になることはないから心配はしていないが、こうした陰謀論が、アメリカでも台頭してきているようだ。
「Q」というグループが熱烈なトランプ支持をしていると、産経新聞(9月2日付)が報じている。
「トランプ米大統領の支持者の間で『トランプ氏は米国を操る悪の集団とひそかに戦っている』といった説をインターネットに投稿する謎の人物『Q』を礼賛する人が増えている。投稿はトランプ氏に好意的だが、根拠不明なものばかり。11月の中間選挙を前に現実離れした陰謀論が有権者に浸透するのを懸念する声が出ている。
米紙によると、Qは昨年10月からネット掲示板に投稿を始めた。『トランプ氏はロシア疑惑で捜査されているふりをしているが、実際に調べられているのはオバマ前大統領』などの説を流した。これに共鳴した一部のトランプ支持者らが『QAnon(キューアノン)』というグループを結成し、Qの説をネット上で拡散。保守派の著名人もツイッターで取り上げ、徐々に支持者の間で広まった」
こうしたウルトラ保守の流れは、どこかでつながっているのだろうか。
さて、ジュリーこと沢田研二(70)のコンサートドタキャンが話題になっている。
10月17日、さいたまスーパーアリーナでの公演を、客が少ないという理由で、沢田本人が開演30分前にキャンセルしてしまったのである。
理由は文春によれば「客席がスカスカの状態でやるのは酷。僕にも意地がある」というものらしい。9,000人入るのに7,000人しかいなかったという。20年前のジュリーなら、そういう理屈もわかるが、「時の流れに身を任せ」た結果、昔の面影など探したくてもなくなったジジイ、ではなくジュリーでは、御の字の数字だと思うが。
往年のヒット曲を歌えといわれてNHKの番組を降板したり、最近では、自分が作った歌を唄うだけで、ファンが聞きたがっているだろう往年のヒット曲は1曲しかやらないというのが、彼のポリシーだそうだ。
だがそれ以外は、再婚した田中裕子と近所の居酒屋で仲良く飲んだり、還暦を迎える直前に自分で作詞した「我が窮状」という曲を発表したりしている。
「我が窮状 守りきれたら残す未来輝くよ」
明らかに憲法九条を守ろうという護憲の歌である。原発廃止を訴えて衆院選に立候補した山本太郎の応援演説にも立った。
今も、沢田のコンサート会場では、反原発の署名活動が行われているそうだ。
ドタキャン後の1,200人規模のコンサートで沢田は、ファンに詫び、こう話したという。
「僕は旗を掲げました。白旗ではありません。情熱の赤い旗です。旗を掲げてこの齢でも、また一から頑張ろうという気持ちになりました。甘えてしまいましたが、僕はもう一度、あのさいたまスーパーアリーナ、その客席を満杯にするという新しい目標ができたのを嬉しく思っています」
70にして立つか。チョッピリジュリーが好きになってきた。
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