本田圭佑が“実質不可能”な「東京五輪代表」にこだわるワケ……すべてはビジネスのため
#サッカー #本田圭佑 #東京五輪
今シーズン、オーストラリア1部メルボルン・ビクトリーに移籍した元サッカー日本代表の本田圭佑が、20日のAリーグ開幕戦メルボルン・シティ戦で、前半28分に新天地初ゴールを決めた。試合は1-2で敗れたものの、さっそく“持ってる男”の本領発揮といったところだが、これに気をよくしたのか、「A代表に戻るつもりはないけど、五輪代表には行けるでしょ」などと怪気炎をブチ上げている。
「本田はロシアW杯後、A代表を引退しましたが、東京五輪の代表を目指すことを公言しています。移籍して初の公式試合でゴールを挙げるのはさすがですが、残念ながらAリーグのレベルはJリーグよりもはるか下。五輪代表入りへのアピールにはならないでしょう。本田はロシアW杯で1ゴール・1アシストと結果を残しましたが、スピードとスタミナの低下は否めず、レギュラーの座を失っていました。五輪代表の24歳以上のオーバーエイジ枠には、香川真司(ボルシア・ドルトムント=ドイツ)や乾貴士(レアル・ベティス=スペイン)といったW杯組、新生・日本代表の主軸として期待される中島翔哉(ポルティモネンセSC=ポルトガル)らが有力視されており、本田の入る余地がないのが実情です。しかし、本田は自身が展開しているビジネスのためにも、五輪代表入りをあきらめるわけにはいかないのです」(サッカーライター)
事業家としての顔も持つ本田は、本業のサッカー選手のほかに実質的オーナーとしてオーストリアのSVホルンの経営、サッカースクールの運営、ライフスタイルブランド「KSK」の展開、ハリウッド俳優のウィル・スミスとのベンチャーファンドの設立など、さまざまなビジネスに携わっている。
「こうした副業はもちろん本田にビジネスセンスがあるわけではなく、彼のサッカー選手としての名声を背景に多くは側近によってお膳立てされたもの。その名声もクラブではなく、日本代表で得られたもの。彼の場合、ヨーロッパのトップリーグでの実績はゼロに等しいですからね。しかし、A代表を引退した今、サッカー的に辺境であるオーストラリアのリーグでいくら活躍しても、自身のブランド価値は上がりません。今後、さらに手広くビジネスを展開するためには、五輪代表として世界の舞台で戦うという“箔づけ”が、何がなんでも必要なわけです。たとえ五輪代表入りが叶わなくても、自身に興味を持ち続けてもらい、ビジネスチャンスを得るためには、五輪代表を目指すという話題づくりは欠かせません」(同)
引退後はビジネスの世界に進む希望を持つ本田だが、起業家としての評価は単に多くの事業を立ち上げるだけでなく、その業績も問われるもの。ちなみに、2015年から自身のマネージメント会社「HONDA ESTILO(ホンダ・エスティーロ)」を通じて本田が経営に参画しているSVホルンは財政難に陥っており、アマチュアリーグへの降格危機に瀕しているが……。
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