戸田恵梨香『大恋愛』2ケタキープ中! 楽しげな宣伝とシビアな内容のギャップがスゴイ
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19日、世界バレーの延長によって約1時間遅れの22時55分で始まったTBS系ドラマ『大恋愛』第2話。視聴率は10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、初回より0.2ポイント上昇です。予定通りの時間に始まってたら、もうちょい伸びたかもしれません。
それにしても、このドラマは公式サイトもTwitterアカウントもハートマーク満載で楽しげな雰囲気を醸し出してますが、まあ全然楽しくない展開になりそうです。いやー、シビア。振り返りましょう。
(前回までのレビューはこちらから)
■井原氏、病気を告げる
将来を嘱望される医師・井原先生(松岡昌宏)と婚約中だったにもかかわらず、大好きな小説家・間宮真司(ムロツヨシ)と運命的に出会ってしまった主人公のアラサー女子・尚ちゃん(戸田恵梨香)。真司くんへの思いは瞬く間に燃え上がり、井原先生に一方的な婚約破棄を告げるや否や、真司くんの部屋に押しかけてサクッと抱かれてしまいます。
ちなみに井原先生の専門は若年性アルツハイマーだそうで、婚約前にそのことを聞いた尚ちゃん(自らも産科医)は「尊い研究ですね」などと、まるで他人事のように“おすまし”していました。
このドラマは、そんな尚ちゃんがアルツハイマーに冒されていくお話。今回は尚ちゃんが、当の井原先生から宣告を受ける様が描かれました。
ひょんなことから尚ちゃんの脳のMRI画像を目にした井原先生、尚ちゃんを呼び出し、MCI(軽度認知障害)の疑いがあることを告げます。軽度のうちに対処すれば進行を防げる可能性もあるそうで、井原先生は尚ちゃんに検査を勧めます。
「それとは別に、婚約解消のことは進めてください」
まだ、ことの重大さを実感していない尚ちゃんでしたが、簡単な検査でその兆候がハッキリ出てしまい、薄々感じていた「自分の患者の存在を忘れる」「黒酢はちみつドリンクを重複購入してしまう」といった自覚症状についても認めざるを得なくなってしまいます。真司くんと初めて飲みに行った居酒屋も、2人で遠くの観覧車を眺めた橋の風景も、全部憶えてる。憶えてるのに──。この橋の上で、尚ちゃんは真司くんがあの間宮真司であることを知ったのでした。運命に貫かれ、爛々と瞳を輝かせていたあのときとは、まったく別人のような細くか弱い尚ちゃんが、とぼとぼと歩いています。
一方そのころ、真司くんの家には尚ちゃんママ(草刈民代)が押しかけていました。母親として、いかに尚ちゃんと真司くんが釣り合わないかを熱弁するママでしたが、そもそも尚ちゃんのほうから積極的にアピールしてきたわけだし、真司くんは孤児なので“夫婦愛”とか“親子愛”とか全然信じておらず、「娘さんに誘われたからヤリました、抱きました、寝ました、それだけです」と突き放します。その身もフタもない言い草には、ママも「これでどこかにお引っ越しして」「消えてしまえば娘も落ち着くから」と札束の入った封筒を押しつけることしかできません。
娘を惑わす薄汚い貧乏小説家の説得に失敗したママの元に、傷心の尚ちゃんが帰ってきます。尚ちゃんもママも立派に医学部を出ている産科医なので、井原先生の宣告の意味は理解できます。MCIは、何もしなければ5年で40%がアルツハイマーを発症する。原因はわからない。特効薬もない。だからママの顔もわからなくなるし、自分が誰だかわからなくなるし、服も自分で着れなくなる。
結局、井原先生と婚約破棄の話はできなかったけれど、当然、破談になるのでしょう。それは「ほかに好きな人ができてしまったから」ではありません。尚ちゃんが「健康な子どもを産めて、母親になるべき知性を持っている女性」ではなくなるからです。それが、井原先生のお嫁さんの条件だったからです。
「結婚前にわかって、よかったと思ってんじゃない?」
そう言ってうつむく尚ちゃんを、
「ママと2人で生きていこう」
ママは、もう抱きしめるしかありませんでした。
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