インドネシア・女性警察官の採用試験でセクハラ検査が横行! 2本指を突っ込み、処女膜を……
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日本において女性警察官になるには、各都道府県によって多少異なるものの、警視庁の場合は、身長154cm以上、体重45kg以上で、視力は裸眼で両眼0.6以上、矯正で両眼1.0以上などとなっている。
だが、お国変われば制度も変わる。インドネシアでは、女性警察官になるためには処女検査が必要になると、オーストラリアの公共放送ABCが伝えた。
警察学校の女性候補生には婦人科検査が義務付けられており、警察の医療保険センター職員が女性志願者の膣に2本指を入れて処女膜がそのままの状態であるかの検査を行い、容姿も端麗であることが条件なのだという。
募集要項には正式に書かれていない上、この方法では処女であるかを確認することはできないと批判されているにもかかわらず、“道徳検査と肉体検査”として全国的に行われているようだ。
今年初めに採用試験を受け、不合格になったザキアさんが国際人権組織に訴えたところによると、この処女検査は医師によって行われたものではなく、膣だけではなく肛門にも指を入れられ、入念に検査されたという。
ザキアさんは「その時のことを思い出すたびに悲しくなる。もう生きていたくなくなるほど」と悲痛な胸の内を語っている。
インドネシアでは、警察だけでなく軍隊の入隊試験においても処女検査が行われてきたが、人権団体から国際的に非難されたことで、公式には行われないことになっていた。しかし実際には、絶えることなく続けられてきたようだ。
国際人権組織のアンドレス・ハルソノ氏によると、インドネシアの軍隊ではこの処女検査を行う医師の約70%が男性で、しかも処女膜を時計の針の位置に例えて検査しているのだという。処女膜の11時から2時の間あたりが破れていた場合は、セックスによるものではなく肉体的な活動によって破れたものだとし、6時あたりが破れていた場合はセックスによって破れたものだとしているというのだ。
一方、警察の採用試験では、体のスリーサイズも男性警察官によって測られ、男性検査官たちの前を行進して、外見の良さも審査されているようだ。
インドネシアでは、警察のイメージを高めるため、女性警察官に笑顔や優しさが求められる傾向が強いのだという。それはソーシャルメディアの投稿にも表れており、#polwancantik(意味は、かわいい女性警察官)のハッシュタグで多くの写真がアップされている。
こういった流れはそう簡単には変えられそうにもないが、少なくとも女性警察官志願者に対する処女検査やその他のセクハラ検査は、さらなる国際的圧力をもってしてでも、廃止させなければいけないだろう。
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