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【高校サッカー】東福岡選手のプレーは「日大アメフト部騒動」のような大問題に発展するのか?

日本テレビ『第97回全国高校サッカー選手権大会』

 20日に行われた第97回全国高校サッカー選手権予選、東福岡高校×飯塚高校の試合中のプレーが物議を醸している。

 2回戦から登場した福岡県大会5連覇中の東福岡高校だが、格下の飯塚高校相手に得点が奪えない。真っ向勝負で格上に勝利するのは難しいが、時間を浪費させ、運にも左右されるPK戦ならば大金星を奪える――飯塚高校もそう判断したのか、0-0の状況でありながらもコーナーフラッグ付近でのボールキープを始める。

 このキープにいら立った東福岡高校の選手が相手の足を踏みつけ、その場面がネットで拡散されたのだ。これに対し、今年5月に起きた「日大アメフト部悪質タックル騒動」を彷彿とさせるという声も上がり、鬼の首を取ったかのように当該選手は名前や住所などが特定される事態に。

 その一方で「サッカーならば当たり前」「コーナーフラッグでキープすれば、そういった接触も起こる」という反対意見も上がり、賛否両論が渦巻いている。

 実際、今回の行為が「日大アメフト部騒動」のような大問題に発展するのか? サッカーのルールに詳しい関係者に話を聞いた

「過剰な力で相手を踏みつけていますから、スタンピングのファウルで一発退場が正しい判定だと思います。ただ、『日大アメフト部騒動』における悪質タックルほどではないですよね。横から体当たりしたわけでも、キックをしたわけでもありません。許されない行為ですが、たとえばJリーグで起きたとしても、1~2試合の出場停止で済むと思いますよ」

 ファウルを犯した選手からすれば、先に自分の足を踏まれたというのもあるかもしれない。また、0-0の状態でボールをキープするスポーツマンシップに反するプレーへの不満もあったかもしれないが、前出関係者は「それ以上に根深い問題がある」とため息をつく。

「こういったプレーは、Jリーグでもそうですが、日本サッカー界で珍しいことではないんです。そして、今回の行為を『サッカー界では当たり前』と語ってしまう層がいることを悲しく感じます。1980年代、スター選手たちは、かかとにもシンガード(すねあて)を着けていました。相手の危険なプレーから足を守るためです。そういった行為をなくすため、サッカー界は競技規則を厳しくしている。安全と公平が確保された先にプレーの喜びがあるということを、プレーヤーだけでなく、サポーターの方にも理解してプレーきたいです」

 今回の件を一選手の問題として拡散するのではなく、サッカー界のフェアプレーやリスペクト精神の啓蒙につなげてほしいというのが専門家の思いのようだ。

(文=TV Journal編集部)

最終更新:2018/10/24 18:00
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