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今年のハロウィンはこれで決まり!? ドラマのPRで、結婚式で……日本軍コスプレが流行中

 多くの人がコスプレに興じるハロウィンが今年も近づいているが、中国では一風変わったコスプレが一部で流行している。

「澎湃」(10月18日付)などによると、7日、江蘇省連雲港市のバスターミナル付近に、日本軍の軍服を身にまとった十数名の一団が現れた。手には軍刀と小銃を携え、プラカードを掲げていた。彼らは日本を揶揄したコメディドラマのPRのため、日本軍の格好をして街を練り歩いていたのだった。ところが通行人に通報され、すぐに警察に制止されてしまった。首謀者の男は拘留され、他の参加者たちも取り調べを受けているという。

 

同省南京市では、2人組の男が抗日戦跡で日本軍の軍服を着て記念撮影をした
天津市では、結婚式のパレードに日本軍の軍服が用いられた

 中国では、日本軍コスプレが、ちょっとしたブームになっている。同省南京市では2月、2人組の男が抗日戦跡で日本軍の軍服を着て記念撮影。何者かが中国版Twitter「微博」に画像を投稿したことで発覚し、2人は15日間も拘留された。さらに天津市では5月、結婚式で日本軍の軍服を着てパレードしたことがネット上で話題となり、新郎新婦が謝罪している。

 習近平政権は愛国心をより浸透させるため、4月に「中華人民共和国英雄烈士保護法」を施行し、英雄や殉難者の侮辱や誹謗することを禁じている。一連のコスプレ騒動は同法に当たらないと思われるが、徐州翰公弁護士事務所の朱永強主任は「公共の場で行われたことは民衆心理に対して不適切であり、典型的な炎上行為だ」と断じる。

 わざわざ法制化するところがさすがは中国だが、一向になくならない日本軍コスプレ。抗日ドラマを見て育った若者にとって、日本軍は身近な存在になっているということなのだろうか? ハロウィンが徐々に広まりつつある中国各地で、今後も日本軍コスプレが見られるかもしれない!?

(文=大橋史彦)

最終更新:2018/10/24 09:39
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