イモト効果か? 号泣&土下座で応える阿部寛! 地味さを極めた『下町ロケット』第2話の数字は?
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直木賞作家・池井戸潤のベストセラー小説を原作にした熱血理系ドラマ『下町ロケット』(TBS系)。阿部寛演じる佃航平をはじめとする弱小企業「佃製作所」の社員たちは前シリーズ以上に熱くたぎっています。何がそんなに彼らを熱くさせているのでしょうか? 『下町ロケット ゴースト』の第2話を振り返ってみましょう。
(前回までのレビューはこちらから)
前シリーズでは「帝国重工」が打ち上げる純国産ロケットに高性能バルブを提供し、さらには人工心臓の開発にも尽力した佃社長(阿部)。新シリーズのテーマは“農業”です。日本人にとってなくてはならない米づくりに汗を流す全国の農家のみなさんを支えるべく、「佃製作所」の社員たちは奮闘することになります。
第1話に続いて25分拡大となった第2話も、問題は山積み状態です。農業用トラクターのトランスミッション(変速機)の開発に乗り出した「佃製作所」ですが、ビジネスパートナーとなるベンチャー企業「ギアゴースト」が大きなトラブルに巻き込まれ、頭を抱える伊丹社長(尾上菊之助)と島津副社長(イモトアヤコ)に佃社長は救いの手を差し伸べます。一方、一度は「佃製作所」を切り捨てようとした「帝国重工」ですが、自社製バルブが不調なことから最終ロケットの打ち上げ寸前になって新しいバルブを提供して欲しいと佃社長に懇願してきました。吹けば飛ぶような小さな町工場「佃製作所」が、2つの難問を同時にクリアできるのか心配です。
天才エンジニアである島津の能力を最大限に発揮させている「ギアゴースト」は創業5年ながら、トランスミッション製造の分野で大きく躍進を遂げています。ライバル社を容赦なく潰しに掛かることで悪評の高い外資系会社「ケーマシナリー」は、出る杭は打てとばかりに「ギアゴースト」を特許侵害で訴え、15億円の支払いを要求してきたのでした。この件の裏で暗躍しているのは、悪徳弁護士の中川(池畑慎之介)です。薄暗い中華レストランで「ケーマシナリー」知財部長の神田川(内場勝則)と中川弁護士が談笑している様子は、まるで時代劇に出てくる悪代官と越後屋のやりとりのようです。「おぬしもなかなかの悪よのう」とほくそ笑む池畑慎之介は本当に楽しげです。
因縁浅からぬ中川弁護士が「ギアゴースト」問題に蛇のように絡んでいることを知った佃社長は叫びます。「蛇には天敵マングースだ!」と。“勝つ裁判しかしない”がモットーの神谷弁護士(恵俊彰)の出番です。TBSの生情報番組『ひるおび!』の不動のMCを務める恵は、前シリーズに続いて自信に満ちあふれた辣腕弁護士役です。佃社長は神谷弁護士のことをマングースと呼びましたが、ハブ退治のために沖縄で放たれたマングースは繁殖しすぎて大変なことになったそうです。今回、神谷弁護士に助言を求めたことで、「佃製作所」の社員たちも大変な目に遭うことになります。
神谷弁護士が授けたアイデアは、「クロスライセンス契約」と呼ばれるもの。特許侵害で訴えてきた相手に、逆に特許侵害がないかを調べ、もしあればお互いに帳消しにしようという作戦です。神谷弁護士は涼しい顔でクロスライセンスを提案しましたが、両社の全製品をすべて分解して、ひとつひとつのパーツを比較検査しなくてはいけないので、超大変な労力です。
立花(竹内涼真)、アキ(朝倉あき)ら「佃製作所」の社員全員でこの作業に取り組みますが、そう簡単には特許侵害が見つかるものではありません。しかも、これは本業ではなくボランティア作業です。「うちには何のメリットないだろう~ッ」と社内きっての変人・軽部(徳重聡)が騒ぎ出すのも無理はありません。さらにはチェック作業の手順をめぐって、「佃製作所」に来ていた「ギアゴースト」の社員たちと立花は殴り合いのケンカ寸前になってしまいます。
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