日本一ソフトウェアが女装ゲームに着手する2018年……すげえ、女装は確かに世界を席巻している
#ゲーム #女装
女装をテーマにした作品はニッチなジャンルだった。マンガでもアニメでも、ゲームでも。でも、次第に「もう、ニッチではないのでは……」と、筆者は感じるようになっている。
そうした感覚が生まれた理由となる状況は、いくつもあるだろう。ただそこで忘れてはならないのは、その中に例えニッチでも負けずに描いたり、書いたり、作ったりしてきた創作者の熱い魂があることだ。
筆者は「なぜ、そこで頑張ることに命を燃やすと決めたのだろう」という人に興味を惹かれる。なぜなら、ニッチでも、変態でも。あるいは常識的な人ならば顔をしかめることでも、そこに人生を懸けているなら、それは単純にカッコイイことだと思うからだ。
昨年は、エロゲーの世界でひたむきに女装だけに心血を注ぎ『女装千年王国』(の~すとらいく)をリリースした、西田一氏と濃厚な時間を過ごした。
そのことは、すでに書いたわけだが(記事参照)、今年も夏が過ぎ気になっていたのは「いったい、いつになったら新作がでるのだろうか」ということだった。
と、思っていたら、その西田氏から震えるような情報を知らされた。
「日本一ソフトウェアが『ボク姫PROJECT』という女装もののタイトルの制作に着手しているんですよ」
まさかと思ってリンク先をクリックしたら、本当だった。
https://nippon1.jp/consumer/bokuhime/
日本一ソフトウェアといえば、いわずと知れたゲームソフトの開発企業。でも、開発しているのは今も昔も家庭用ゲーム機が中心のはず。いったい何が起こっているのか。
それは、これからの取材なのだが、ここに世間はひとつの事実を認めなくてはならない。すでに「女装」が、世間に当たり前に存在しているものであることが認められようとしていることを。
正直、一般向けのゲームソフト開発企業が「女装」をテーマにした作品に着手した事実は、後世の文化史に記録されることだと思う。これまで、エロマンガ、そしてエロゲー。あるいは、現実での男の娘の増加。そうした、性的な欲望を満たすツールとして。あるいは、可愛いものを愛でたいという根源的な欲求を通して、ジェンダーの壁は次第に崩されてきた。
そうなのだ。「社会運動」とかそういうものではない。もっと素朴な人間の本能の発露が「女装」を当たり前のものとして受け入れる下地をつくってきたのだ。
今まさに「女装」が当たり前のジャンルとして存在する未来が始まろうとしている。
(文=昼間たかし)
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