高畑充希の顔芸が炸裂する『忘却のサチコ』「ごほうビーフ」とはどんな料理?
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■「ごほうビーフ」とは?
そして長い1日の終わり、どっと疲れ果てた幸子は通りかかったすき焼き店(近江 源氏)へと入店。自分へのご褒美を兼ねて忘却作業にかかる。
ここまででドラマの3/4が終了。グルメドラマで、ここまで食事シーンへの突入を引っ張るのは珍しく、ただ食事見せておけばいいってもんじゃないという意欲を感じる。
出てきたのは割り下でなくザラメと味醂と醤油で肉を焼く関西風のすき焼き。
固形のザラメが溶けて醤油と合わさり、霜降りの近江牛と絡まる。「『焼き』ならではの香ばしさ」が関東風と違うようで、画面から匂いが溢れてきそう。
肉から出た脂を使って野菜が焼かれる。
「お肉、お肉、シャキシャキえのきにお肉に筍、ああーー(恍惚)」
「今まさに私の食欲が開かれました、ありがとう近江牛」
「すき焼きをご褒美たらしめているのはこの甘さだったのね……確かにこれはご褒美……ごほうビーフ!」
当初タイトルを目にした時「ごぼうビーフ(牛蒡ビーフ)」と空目してしまい、しばらくすき焼きの中にいつ牛蒡が入るのか探してしまった。実際、ささがきした牛蒡を入れるところもあるので、それはそれで美味しいはずだ。
■高畑の顔芸がもっと見たい
ドラマは基本原作通りに描かれているのだが、予算の都合なのかスケジュールの都合なのか、地方で食べるはずのものも基本都内で間に合わせている。
原作ではすき焼きは京都の老舗で食べていたし、前回のトルコライスも本場長崎で食べていた。しかし、今のところさほど違和感もなく原作ファンにも好評な模様。
このドラマは、料理自体もそうだが、高畑のコロコロ変わる「顔芸」とも言っていい細かい表情が見どころだ。
肉が鉄鍋にのると目を丸くして食い入るように見つめ、肉を頬張れば鼻の穴を広げ美味しさに溺れる顔を全開にする。
姫村に翻弄されている時の顔も秀逸で、床にしゃがんで図鑑を読むKYな姫村を驚きと困惑と憐れみと営業スマイルが絶妙に配分された見つめる表情は今回のクライマックスだったと思う。
それほどあの「受け」の顔は秀逸だっが。幸子自体が変な人でもあるのだが、もっと変な人に翻弄される幸子、いや高畑を見てみたい。
第2話は「おにぎり」。寺門ジモンも通うあの名店が出てきそう。いっそジモン本人が出てきて高畑を翻弄してほしい。
(文=柿田太郎)
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