トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『今日俺』違和感ポイントはここ

ドラマ版『今日から俺は!!』はやっぱり“ザ・福田雄一”! 原作ファンの違和感ポイントは?

日本テレビ『今日から俺は!!』番組公式サイトより

 漫画の実写化となると、原作ファンがジャッジする気まんまんで厳しく目を光らせるのが常。

 10月14日より、ドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)がスタートした。累計発行部数4,000万部超えの漫画の栄えある実写化である。

『今日から俺は!!』(原作者&版元)は傑作だ。連載終了は1997年だが、思い入れを持つファンはいまだに多い。だから、こだわりを持ってドラマ版を“監視”してしまう。筆者も、原作をめでていた。ドラマ版の初回を見たところ、言いたいことはある。

 ドラマでは主題歌に「男の勲章」が選ばれた。言わずと知れた、嶋大輔による名曲のカバーだ。ファッションや街並みの細かいところを見ると、80年代を意識していることもわかった。

 原作版は、90年代が舞台だった。チーマーのような敵も現れるし、二つ折り携帯が出てきたりもする。実はここ、重要な点なのだ。『ビー・バップ・ハイスクール』や『湘南爆走族』をヤンキー漫画の第1世代とすると、それまでのヤンキーの描き方とは異なる『今日から俺は!!』のアプローチはすごく新しかった。80年代の価値観、「男の勲章」的センスから脱却した作風が大いにウケた。大ざっぱに言うと、シリアス2割でギャグ8割。ドラマのホームページでは原作を「伝説のツッパリ漫画」と評していたが、そんなふうにカテゴライズされると、ちょっと釈然としない。

 今作は福田雄一監督作品だ。原作の設定を改変し、あえて無視しにかかることは、ある程度予想していた。なので、このドラマを楽しむコツは「原作への未練、こだわりを捨てること」もしくは「原作を読まないこと」になると思う。

123
ページ上部へ戻る

配給映画