『下町ロケット』で、ようやく花開いた“第2の裕次郎”徳重聡の「嫌味」演技に注目せよ!
#ドラマ #TBS #下町ロケット
俳優の阿部寛が主演を務める日曜劇場ドラマ『下町ロケット』(TBS系)が14日に25分拡大でスタートしたが、初回の平均視聴率が13.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録したことがわかった。前作の初回16.1%を下回ったものの、貫禄の好発進。人気シリーズだけに、視聴者の反応も安定の高評価だった。だが、それよりも人々の反響を呼んだのは、同ドラマに出演する徳重聡の演技だ。
徳重が演じるのは、阿部扮する佃航平が経営する佃製作所のエンジニア。徳重はぶっきらぼうな嫌みったらしい態度で、後輩役の竹内涼真と朝倉あきに接し、衝突してしまう。さわやかなイケメンのイメージの強かった徳重らしからぬ敵役のような演技に、視聴者も意外な印象を受けたようすだった。
「『最初は誰だかわからなかった』という声もあったようですね。徳重は2000年に“21世紀の石原裕次郎を探せ!”という新人発掘オーディションでグランプリを獲得し、芸能界デビュー。石原プロモーションに所属し、“第2の裕次郎”よろしく、主演映画やドラマが制作されたものの、さしたるインパクトは残せませんでした。しかし、徳重でなくても、昭和の大スターだった裕次郎の名前は重すぎたし、期待も大きすぎたということでしょう。そもそも、無理のあるオーディション企画だったと思います」(スポーツ紙記者)
それでも、石原プロと関係の深いテレビ朝日系を中心に、脇役として多くのドラマに出演。04年には、裕次郎の兄の石原慎太郎による、弟の生涯を題材にした小説のドラマ版『スペシャルドラマ「弟」』(テレビ朝日系)で、裕次郎役を演じた。『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)や『八重の桜』(NHK総合)などのドラマでもおなじみだろう。
「身長187センチでイケメンの徳重は、オーディションの趣旨からいっても主役を張ることが前提だった俳優だけに、脇役としては使い勝手が悪い。それなりにドラマに出演してきたものの、さわやかなイケメンという以外にセールスポイントがなかった。今回は同じ事務所の神田正輝が同ドラマに出演しており、そのバーターで起用されたのでしょうが、これまでのイメージを払拭する演技を見せています。彼も今年40歳になったので、心中期するところがあったのでは」(同)
裕次郎の“呪縛”から逃れた徳重の演技から、今後も目が離せない。
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