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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 「芸能人番付」に興醒めのワケ

『ナカイの窓』「芸能人番付」企画にガッカリ? お互いのスキルを褒め合う芸能人たちの下心

中居正広

 テレビバラエティにおける最近のヒットといえば、10月3日放送『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の「生中継先に現れたヤバめ素人のさばき方で芸人の力量丸わかり説」だろう。

 偽のネット番組の釣り堀生中継で、リポーターに起用された芸人たち。リポートの最中にしつこくつきまとってくる不審者がいたら、彼らはどう対処するか? を検証する内容なのだが、ここで株を上げたのは平成ノブシコブシの吉村祟だった。角材を持った無表情の素人を認めるや「素晴らしい一本釣りでございます!」と魚に例えることで丸く収め、その素人が奇声を上げたらぐっと抱き寄せて口を封じ、そのまま他の客とコミュニケーションを取る危機対応力。トラブルを笑いに変える彼の腕を、VTRで見ていた松本人志は拍手しながら「パーフェクトやったね」と評価し、劇団ひとりは「吉村、一気に仕事増えると思いますよ!」と激賞した。

 確かに、吉村の仕事が増えたとしてもおかしくない。思い出すのは、2013年9月28日放送『ゴッドタン』(テレビ東京系)に三四郎が初登場した時のことだ。「若手芸人が選ぶ天才芸人1位」として三四郎は同番組に初登場。収録直前に大ケガをし、車椅子に座って登場した小宮浩信の発言はおぎやはぎや劇団ひとりの地雷を踏み続け、いびつな形で爆笑をゲット。2人が退場した直後、やはり劇団ひとりは「悔しいけど、すぐ売れると思う」と断言し、実際に三四郎はすぐ売れた。

 こうした、ポロッとこぼれ落ちる本音が意外に効く。リポーター・吉村の今後の躍進に期待したい。

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