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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 父の遺言は「包茎手術しろよ」

『家、ついて行ってイイですか?』自殺した父を責めた過去を悔やむ息子……遺言は「包茎手術しろよ」?

「(ICUに)入ってるところを見て、『痛い、助けて』って聞いたこともないような高い声。人間じゃないみたいな声で……」

 なんとか一命を取り留めた父親だったが、その後は様子が一変してしまった。

「見た目は普通なんすけど、脳みそが潰れちゃってるんですよ。小学生くらいなんで、精神年齢が」

「『今日、何やってたの?』って、1分前に聞いてたようなことをもう1回聞くみたいな」

「何回も同じこと言ったり、空気読めないこと言ったり。なんか言ったら、ずっと悩んじゃう」

 次第に、優しかった父親との親子関係はゆがんでいた。

「普通の人は(生きてて)たぶんうれしいとか思うんですけど、なんか違うんですよ。思ってたのと全然。表情とか雰囲気違うし、怖かったです」

「ずっとそういうのが続くんで、ストレスたまっちゃって。僕も中3とかで、受け入れられない時期じゃないですか? どうしても、反発しちゃうんですよ。ケンカとかも続いちゃって」

 積み重なったのは息子のほうだけじゃない。苦悩が続いた父は、包丁で自らの胸を刺し、自殺した。

「そりゃ悲しいですけど、アレもあるんじゃないですか? ……ほんのちょっとですけど、邪魔だって言ったら悪いですけど。今だったら違うと思うんですけど、その時はガキなんで、中学生なんで……一瞬、思っちゃったんじゃないですかね、たぶん。みんなが集まる場所に来てほしくなかったんで」

 深いため息をつきながら、彼は父が自殺する前日を振り返った。

「前日に『そういう場所来んな』『授業参観来んな』『お父さんのせいだ』って言ったんすよ、いろいろ。それ言わなかったら大丈夫だったんじゃないかなって思うんですけど」

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