あなたのまわりにも絶対いる!『こじらせ男子の取扱説明書』著者・田中絵音さんにインタビュー【前編】
#インタビュー
最近、なんか面倒臭い男が増えているな――みたいな実感、ありませんか?
そんなモヤモヤを解消すべく上梓されたのが、合コン累計2000回を誇る、「一般社団法人日本合コン協会」会長の田中絵音氏による、『こじらせ男子の取扱説明書』(双葉社)。
「35歳以上の未婚男子はこじらせている!」
そう、連中が我々にもたらす、あの面倒臭さの原因は、彼らの「こじらせ」に原因があったのだ。すでに、各方面で話題になっている同著について、そして現在も増殖し続けているこじらせ男子について、さらにその取扱いについて、著者の田中氏にたっぷりと聞いてきました。
――「35歳以上の未婚男子はこじらせている!」という帯のキャッチに、「確かに!」と思ったんですが、これはいつお気付きに?
「40歳までに結婚していない男子って、どこかに問題があるんじゃないかというのは、以前からよく言われていて、女子会でもよく話題になるんですけど、その一歩手前の35歳くらいから、実はその予兆が色濃く出始めているんじゃないかと思って観察しはじめたら、まぁ、いるわいるわと(笑)」
――とくに印象深かったのは、何男子ですか?
「最初に、『これはおかしいことになってきたぞ』と思ったのは、本の表紙にもなっている〈コスパ男子〉なんですよ。物事全てを“コスパ”で判断し、費用対効果が認められないことには完全に背を向ける超合理主義の彼らは、恋愛も結婚もコスパが悪いと消極的。『手を繋いで歩くのは歩行の邪魔』とか『LINEスタンプはスペースの無駄』とか、本気で言っていて、それが衝撃的すぎましたよね」
――草食男子の進化形みたいな。
「コスパ男子は、恋愛に関しては草食どころか、もはや“絶食”状態に近いですよね」
――なんでそうなっちゃったんですかね?
「考えられる一つの要因としては、スマホの存在があるでしょうね。彼らは、最低限の労力で“そこそこ”のレベルがキープできればいいと思っているので、ググればだいたいのことは簡単に答えが出てきて、気持ちを落ち着かせてくれるスマホが手放せません。大きな欲望を抱いても、かなえられなければ“無駄な夢”となりますから、抱く欲望が、手の平の中で完結できるスマホサイズに小さくなってきているんじゃないかと」
――夢や希望がスマホサイズ! なんか寂しい話ですけど、確かにそうかもしれないですね。
「〈コスパ男子〉以外にも、〈省エネ男子〉〈スマホ男子〉といった【節約族】は、そんなこじらせ方のクセがスゴいんですが、彼らは、とにかく効率よくスマートに生きたいと思っているので、それで満足なんですよ。あとは、SNSの普及によってこじらせ方を加速させちゃった、【盛り属】のこじらせ男子も、クセのスゴさでは負けていませんね(笑)」
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