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妄キャリが2月で活動終了……「地方公演でメンタルをやられる」中堅アイドルの“悲しすぎる”現状

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 8日、5人組女性アイドルグループ・妄想キャリブレーションが、2019年2月23日に東京お台場・Zepp DiverCityで行われるワンマンライブをもって活動を終了することを発表した。

 でんぱ組.incの妹分的存在として13年結成された妄キャリ。16年6月にはシングル「ちちんぷいぷい♪」でメジャーデビュー。ロンドン、中国、シンガポールなどでのライブを行い、ヨーロッパデビューも果たしている。

「アイドル業界的には中堅どころといった立ち位置ですね。1,000人規模のワンマンライブはできますが、ホールクラスは微妙といった感じ。メンバーも5人と少ないので、活動費用をそこまでかけていたわけではなかったと思いますが、CDが大して売れているわけでもなく、決してもうかってはいなかったと思います」(アイドルに詳しい業界関係者)

 妄キャリは17年春から18年4月にかけて、47都道府県でのライブを行っているが、これが活動休止につながったのではないかという声もある。

「中堅どころのアイドルのファンは関東近郊に集中していて、地方ではまったく人気がないというケースが多い。そういった状況の中で全国ツアーをやってしまうと、地方公演で全然お客が入らない現実に、メンバーやスタッフがショックを受けてしまうことがよくある。地方公演をするたびにメンタルがやられ、いつしかモチベーションを保つことができなくなる、というのは“中堅アイドルあるある”です」(同)

 むしろ全国ツアーができないくらいの小規模アイドルのほうが、長続きすることも多いようだ。

「都内でしかライブをしないアイドルであれば、交通費も宿泊費もかからないし、リスクを負わず、細々活動ができる。下手に商売っ気を出さないほうが、意外と長く続けられる可能性もあります」(同)

 今年は、アイドルネッサンス、チャオ ベッラ チンクエッティ、PASSPO☆、ベボガ!、ベイビーレイズJAPAN、バニラビーンズなど、中堅どころのアイドルグループの解散が相次いでいる。

「いずれも関東近郊のライブであればそれなりに集客できるグループですが、必ずしも全国区というわけではない。5~6年くらい活動を続けても、そういった状況は変わらないし、かといって大きな利益を出しているわけでもない。さらにはメンバーはどんどん年齢を重ねていくということで、解散を選ぶケースが多い。悲しいことですが、『これ以上の未来はないな』と見切りをつけるパターンが多いのが現状です」(同)

 数年前のアイドルブームのころは、ビジネスチャンスを求めて多くの芸能事務所がアイドルグループをデビューさせたが、成功しているのは一握り。結局のところ、“売れても中堅止まり”がアイドル業界の現実なのだ。

最終更新:2018/10/11 06:00
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