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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『プリレジェ』1話目から“ヤバい”

ハイロースタッフがおくる、深夜のトンチキドラマ『PRINCE OF LEGEND』が一話目から“ヤバい”「実写なのにアニメ」「ウテナで龍騎でホスト部」

■攻めてるポイントその1 銀河万丈のナレーション

 ハイローとは全く違う角度から攻めてきたプリレジェ。“平凡な女子がイケメンに言い寄られる”というストーリーは、乙女ゲームの王道的シナリオだし、ヒロインは貧乏で勝ち気な女の子というのも、『花より男子』シリーズの主人公たちを彷彿とさせ、女子が好きな設定が盛りだくさん。画面からも、今のところ男臭さは一切感じませんし、キラキラ感が漂っています。

 ただし、あのハイローを作った人たちが、そんな何番煎じみたいなものを作るわけがなく、プロジェクト公式サイトに「“胸キュン”の時代は終わり、“新時代”が幕を開ける―」とあるように、ただの胸キュン物語ではないことがわかります。

 それは冒頭のナレーションから滲み出ていました。ご存知の方も多いでしょうが、ハイローでは、総合格闘技イベント・PRIDEでもおなじみの立木文彦さんが、「かつて、MUGENという伝説のチームがこの一帯を支配していた——」と、重々しいトーンでざっくりとした設定を説明してくれました。「知ってて当然」「これが常識」みたいなテンションで語られるので、トンデモないあらすじも受け入れざるを得なかったわけですが、この手法は『プリレジェ』でも健在です。

 しかも、ナレーションは立木さんではなく、銀河万丈さん。『北斗の拳』や『クレイジージャーニー』、『なんでも鑑定団』などでおなじみの方です。乙ゲー感を狙っていくなら、他にピッタリな声優さんがいたでしょうに。今っぽい音楽と絵ヅラに、昭和のアニメっぽいナレーションというチグハグ感が、甘々&胸キュンだけじゃない、このドラマの“ヤバさ”を感じさせます。

 

■攻めてるポイントその2 狂気の14連壁ドンアイキャッチ

 また、放送時にSNSを騒がせていた、アニメでは「アイキャッチ」と呼ばれるCMの前後に入る番組タイトルクレジット。「王子! 王子! 王子!……」という声に合わせて、ドミノ倒しのように14人の王子たちが次々と果音に壁ドンする様子は、もはや正気の沙汰ではありません。壁ドンするにしても、一人ずつ王子をフィーチャーして、毎回ランダムで登場させるとかすればいいのに、まさかの14連壁ドン。さすがハイロースタッフ、我々の想像を軽く超えてきます。

 これには視聴者も「アイキャッチ卑怯すぎでしょ。腹筋つった最高」「普通ドラマにアイキャッチ入れないよね。プリレジェ、実写でアニメをやろうとしているのかもしれない」「慣れてきたタイミングで変えてくるんじゃないかなとか期待してる」と大盛り上がり。中には「アイキャッチの演出でガチャするソシャゲとかになったらどうしよう」と、不安と期待が入り混じった声を上げる人もいたようです。

 胸キュンドラマに抵抗のあるハイローファンも、これを見たらきっとイメージが変わると思うので、Huluなどの配信サイトでぜひチェックしてみてほしいです。

 

■演技はというと……

 今回メインとなった1人目の王子・奏役の片寄くんは、普段活動しているジェネのメンバーの中でも可愛らしいお顔をしているほうですが、やはり、王子様演技には抵抗があるのか、演技が棒。視聴者からも「演技下手で見てられない」「吹っ切ってやってくれ~!」などなど、批判の声が上がっていました。

 昨年ドラマ化&映画化された『兄に愛されすぎて困ってます』では、土屋太鳳ちゃんの血の繋がらないツンデレ兄貴を演じていたし、胸キュンモノには多少なりとも免疫があるはずの片寄くんですが、視聴者以上にまだ照れがあるように感じてしまいます。まぁ、ドラマはまだ始まったばかりですし、今後に期待といったところでしょうか……。

 それに、全体的には、「ハイローもそれなりに狂ってたけど、プリレジェも違う意味で狂ってる」「一話目の完成度が予想以上に高くてこれ本当に今期の覇権アニメかもなって気がしてきた」など、ハイローファンはもちろん、それ以外の視聴者からも“何かやらかしてくれるだろう”という期待の声が多く上がっているよう。長くなるので詳しい説明は省きますが、現時点ですでに『少女革命ウテナ』『桜蘭高校ホスト部』『仮面ライダー龍騎』などのタイトルを思い浮かべる人も大勢いるようなので、ハイローと同じように、外部のアニメファン、特撮ファンからも支持を集めそうなニオイがプンプンします。

 来年3月には、果音をめぐって14人の王子が戦う“伝説の王子選手権”の模様を描いた映画の公開が控えているため、ハイローのときと同じように、ドラマ版はそれぞれの自己紹介的な内容になっていくのでしょうし、今片寄くん演じる奏が、ハイローでいうコブラ(岩田剛典)的立ち位置で、「Team奏」(≒山王連合会)を中心に物語が展開していくのだと思います。

 ちなみに、今夜放送の2話では、奏の側近同士がバトルを繰り広げるとのことで、腐女子がキャッキャしそうな展開もありそうな予感……。眠いのを我慢してテレビの前で待機したいと思います。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

最終更新:2019/02/19 16:37
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