東京五輪の大本命・池江璃花子は大丈夫? 日大水泳部に「更衣室で自殺した1年生」が……
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ところで、新潮45が掲載した杉田水脈のLGBT差別文書に大きな批判が巻き起こり、10月号で組んだ杉田擁護特集が火に油を注ぐ結果となって、敢え無く新潮45は実質廃刊となってしまった。
中でも、“便所の落書き”とまで酷評された小川榮太郎氏の駄文が、首縊りの足を引っ張ったことは間違いない。
他社の週刊誌はこの問題に口をつぐんでいるが、文春は小川氏にインタビューし、この男の正体を暴いている。文芸評論家だという彼は、冒頭こう吠えている。
「私の文章の責任を、新潮社が取る必要はありません。社会的な糾弾に値するなら、私を糾弾すればいい。(中略)そもそも文学とは人を傷つけるかもしれないし、自分も傷つくかもしれない、そういう瀬戸際でやるものなんだからさ」
あのお粗末な文章を文学という神経には苦笑を禁じ得ないが、この人物、保守系雑誌の正論やHANADAの常連執筆者で、安倍首相ベッタリの安倍応援団というより、安倍の幇間である。
論壇デビューは12年8月。幻冬舎から『約束の日 安倍晋三試論』を出したのである。その直後の9月に安倍は返り咲いたのだから、機を見るに敏な人間ではあるようだ。
この本を出版した見城徹社長が、「当時、私は彼の存在を知らなかったのですが、安倍さんからの電話で、『小川氏が出版を希望している。読んでくれないか』と頼まれたのです」と話しているように、ハナから安倍ヨイショ本であり、9万部以上売れたというが、実質は安倍のお買い上げ本だったのである。
それが証拠に、安倍の政治団体「晋和会」と自民党山口県第四選挙区支部が、『約束の日』を4380部、同書の定価で割り切れるものを含めると約5500冊を購入していたと、ジャーナリストの三宅勝久氏が証言している。
さらにモリ・カケ問題でも、小川は安倍を擁護し、昨年10月に『徹底検証「森友・加計事件」朝日新聞による戦後最大級の犯罪報道』(月刊Hanada双書)を出しているのだ。
この本は、今年4月に開かれた自民党本部主催の議員研修会で、約800人の地方議員に配られたそうだ。
これ以上書くのはやめておくが、こんな安倍のスピーチライターのような人間を安倍は「切れ味鋭い」と絶賛してきたというのだから、何をかいわんやである。
先週金曜日から昨日まで、友人2人と岡山、鳥取を旅してきた。台風が心配だったが、岡山空港から津山温泉に入るときは曇ってはいたが、雨も風もなかった。
途中で、今B級グルメとして人気の「ホルモンうどん」を昼飯に食べた。焼うどんにホルモンの炒めたものをのせ、特製ソースをかけただけのものだが、これがなかなかうまい。
ビールが進んだ。津山温泉の旅館に入るころから風が強くなり出した。台風のために客は3、4組ほど。
大浴場は広々として、貸し切り状態。夕食の後、買ってきた地元の日本酒を飲む。朝起きて風呂に入ると、外は強風が吹き荒れていた。
鳥取へ向かうのは無理かなと思ったが、10時過ぎに車で出かけた。ちょうど風が止み、雨もない。
岡山産の野ブドウでつくったワイン工場があり寄って、試飲する。近くのジンギスカンの店で昼食。野原で食べるジンギスカンは、量も質も大満足。
鳥取へ入り、境港に寄る。カニが解禁になった所で、うまそうに並んでいる。カニ、真鯛、イカ、タコ、サザエなどを仕入れ、最後に念願のアワビを大量買い。
野菜やキノコ類も大量に仕入れ、酒ももちろん何本も買って友人の実家へ。94歳になるが元気なお母さんが一人で住んでいる。
1年ぶりだ。やや元気がないかなと思ったが、食事時は、お酒も飲むし、カニもバリバリ食べる。
念願だったアワビを死ぬほど食べて、酒は2升近く開けて夜中の2時ごろ爆睡。
翌日は、友人の弟さんの案内で、山奥のキノコ採り。絶壁をすいすい下りながら、貴重なキノコをどんどん採る。
その後。三朝温泉の日帰り風呂「株湯」へ行く。夕方帰って、さっき採ってきたキノコを入れたごはんや、吸い物、タイのしゃぶしゃぶなどを喰らう。
残念ながら、用意してもらったイノシシ肉のしゃぶしゃぶは、腹がいっぱいでギブアップ。
翌日は昼飯が倉敷で鰻。そこから卵かけごはんに絶品という、卵で有名な大江ノ郷自然牧場へ行って、卵やケーキをしこたま買う。大きくてきれいな建物の中は若い人たちでいっぱい。
そこから鳥取砂丘へ行って、ラクダと記念写真。6時半に米子空港から帰京。
今更だが、日本海側には旨いものがあり過ぎる。もう2、3週間は、魚の顔を見たくないが。
さて、貴乃花が引退会見をしてから2週間が経った。
「日本相撲協会は1日、貴乃花親方(本名・花田光司、元横綱)から出されていた退職届を正式に受理した。同親方は角界から去ることが確定した。この日東京・国技館で開いた臨時理事会では、貴乃花部屋の力士8人、床山1人、世話人1人の千賀ノ浦部屋への移籍も承認し、貴乃花部屋は消滅した」(朝日新聞10月2日付)
9月30日には、貴乃花引退のきっかけになった貴ノ岩殴打事件の元横綱・日馬富士の「引退断髪披露大相撲」が両国国技館で行われた。
笑福亭鶴瓶や朝青龍らが大銀杏に鋏を入れ、師匠の伊勢ケ濱親方が止め鋏を入れた。日馬富士は土俵に数秒間口づけをして花道を去っていったが、涙はなかった。
貴乃花はこの事件の相撲協会の対応が気にいらず、内閣府に告発状を提出していたが、弟子の不祥事が発覚して、それを取り下げた。
新潮によれば、日馬富士は傷害容疑で書類送検され、略式起訴で50万円の罰金を払わされたが、その後、貴ノ岩との間で示談交渉が行われていたという。
「貴ノ岩の代理人弁護士が話し合いの席を持ち、そこで、貴ノ岩の代理人弁護士は慰謝料などの名目で3000万円の支払いを求めていました」(相撲協会関係者)
だが、金額もだが、事件の状況に認識の差があるため、不調に終わったそうだ。
鳥取区検察庁で暴行事件の資料の一部を閲覧したジャーナリストの江川紹子氏は、こういっている。
「事件直後の貴ノ岩関の警察官調書には、日馬富士関に“失礼なことをした”という認識があったことが述べられている。殴られても耐えていたが、会話中に携帯を見るという失礼なことをしたので仕方がない、といったニュアンスで事件について語っています」
事件直後のことだから、貴ノ岩が、そういうわないと大変なことになると忖度して、このようにいった可能性も否定できないが、貴乃花には違う話をしているようだ。
貴ノ岩の話を100%真実だと受けとり、貴乃花はこの事件を明るみに出し、相撲協会と全面的に対立していくのである。
たしかに、相撲を愛し、相撲道を追求する貴乃花は、相撲取りの鑑ではある。
だが、相撲協会と同様、説明責任を果たさず、いきなり貴乃花部屋を解散したり、引退を発表するやり方に、私はいささか疑問を持つのである。
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