いったいどういう原理なんだ? 水素アイテムの極地「水素カード」がヤバイ
いつの間にか定着してしまった、水素水。実に、水素水ほど危険なものはない。何が危険かといえば、人間関係が危険である。そもそも、水素水が健康によいという説に対する疑問や反論は常に存在している。もちろん、水を飲むのだから水分補給で健康にはよいだろうけれど、老化も止まれば病気も治るようなことを信じている人も多い。それに、中には「どういう原理で水素が入っているのか?」と、科学的に疑わしいものまで。
ネットで検索すれば、さまざまな水素水の販売ページと共に、効果を疑問視するページもすぐに見つかる。だからといって、それをネタに水素水を飲んでる人に意見することは避けたい。
確かに、そうした意見は正論かも知れないが、だいたいの利用者はブチ切れる。水素水とEM菌は、総じて素朴に信じている人が多い。なので、そこに正論をぶつけても、理解されることはなく「人の気分を害する失礼なヤツ」と思われるだけ。とはいえ「え、この人はそうだったのか!」と、職場とかでは、いい人が突然「水素水を飲み始めてさ~」とかやるから、なんて罪作りな水だろう。ちなみに、最近、いい人が突然はまるネタとして、気象兵器や地震兵器というのもある……。
そんな一種のオカルトである水素水に、また新たなアイテムが発見されて話題を呼んでいる。
「水素カード」なるアイテムが、それだ。ギフトカードなどを、製造販売している都内の企業が製品化しており、同社サイトでは「特殊なインクを使用しているため常時水素を発生します」との、説明がされている。
いったい、どういう原理なのかは不明だが、常時水素を発生させていると、相当危険だ。周囲に可燃性の気体をまき散らしているわけである。これを保管している倉庫は、ちょっとした火花で大爆発を……。
いったいどういうアイテムなのか。「特許申請中」と表記されているが、もしカードサイズで水素が常時発生するとなれば、エネルギー革命である。
この会社、すぐにカードはやめて水素エンジンなどの開発に商売を替えるべきである。
(文=ピーラー・ホラ)
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