トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 海外  > 国営放送で「中国人侮辱番組」
行儀よくできなければ、ブチのめす!

外交問題もヒートアップ⁉  スウェーデンの国営放送が「中国人侮辱番組」で反撃!

手作り感あふれる「大便禁止」の貼り紙。最後のまとめでは、「スウェーデン王国は中国の方々を大歓迎しますが、行儀よくできなければ、ブチのめします」と締めている

 つい先日、中国人旅行客3人がスウェーデンの首都ストックホルムにあるホテルで警察官に暴行を受けてホテルから放り出されたと訴え、それがスウェーデンと中国の間の外交問題にまで発展しているという事件をお伝えしたが(参考記事)、その後、事件は新たな展開を見せている。

 スウェーデンの公共テレビ局であるSTVが、中国人をバカにする番組を制作し、しかもそれを中国の映像サイトにもアップして、中国人たちにも観られるようにしたのだ。

『歓迎来到瑞典(スウェーデンへようこそ)』というタイトルで始まるその番組の内容は、スウェーデン人女性が中国人観光客を歓迎する挨拶を述べるものの、スウェーデンと中国の両国民の文化的衝突を避けるための助言として、中国人旅行客を侮辱するような話をしていく。

 まずは、「歴史的な建物の前では、私たち(スウェーデン人)は大便をしません」と言って中国語で書かれた大便禁止の貼り紙を見せ、「もし誤って大便を手にしてしまったりしたら、スウェーデンでは手を洗う習慣があります」とコメント。

 それ以外にも、「外で犬を連れて歩いている人がいても、それは昼食を買ったわけではありません」と犬肉を食べる習慣がある中国人を揶揄したり、「私たちは食事にナイフとフォークを使いますが、席に座っている時に大便をしたりしません」「もうひとつ重要な文化的違いは、あなたたち中国人は人種差別主義者であるということです」などと続ける。

 さすがに、これはどう見ても行きすぎである。当然のことながら、これに対し中国政府は怒りの声明を出し、STVに対して謝罪を求めている。

 先日の騒動に際し、当初はストックホルムの中国大使館が現地警察に対して抗議していたものの、3人組が自分たちの誤りを認めており、それで事態が収束するかと思われていた。その矢先に、この番組である。

 しかも、9月12日には、中国政府の天敵でもあるダライ・ラマがスウェーデンを公式訪問しており、ただでさえ両国間には緊張が生まれていた。

 北欧の国・スウェーデンと中国の関係は、果たして今後どうなっていくのか――しばらく目が離せない状況になっている。

(文=佐久間賢三)

最終更新:2018/09/28 14:00
ページ上部へ戻る

配給映画