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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 絶妙なカオス感「ツーリズムEXPO」

絶妙なカオス感が楽しい……世界はどこもだいたい変で面白い「ツーリズムEXPOジャパン2018」

あちこちから出現するゆるキャラ。もはや、名前を覚えてもらうだけでも大変だろうなあ

 日本最大の観光イベント「ツーリズムEXPOジャパン2018」が9月20日~23日の4日間にわたり、東京ビッグサイトで開催された。

 このイベントは、強いていえば観光産業のための展示会。だが、その真の魅力は通常の展示会には見られないカオス感にある。何しろ、東京ビッグサイトの東館に半分は世界、半分は日本国内各地の観光地や関連産業が集結するのである。いわば、世界が限られたスペースに集まっているというわけだ。

 いったい、そこにはどのような「まだ見ぬ世界」があるのか。取材に臨んだ。

 さて、やってきたのはビジネスデー。

 この展示会、一つのハードルが日本で開催している展示会なのに、意外に日本語を話せない人も多いということ。つまり、もっとも有効な共通言語は英語である。

 ここ2年くらいDMM英会話で鳴らしている筆者。「まあ、なんとか通じるでしょ」という度胸だけで取材に赴いた。

どこの国も乙女は可憐だなあ……

 と、まず見つけたマニアックな国はモルドバ。10人に聞いたら5人以上は「どこだよ?」という国である。ルーマニアとウクライナの間にちゃんとある国だから、ちゃんと覚えよう!!

 ここで勧めてくるのは、まずワイン。最近、日本でも販売している店を見かけるようになったが、モルドバといえばワインである。あれこれと話していると、とにかく飲んでみてくれとばかりに薦めてくる。酒には弱い筆者だが、美人に勧められると断れない。ひとまず、一口ごくり……。美味い! 『美味しんぼ』的なセリフは吐けぬが、ジュースのごとくゴクゴクと飲める美味さ。「こんなん浴びるように飲めるんだったら、住むわ……」と断言してしまう。

 そいうわけで、いきなり一杯ひっかけて歩いていると見つけたのは、アルメニアのブース。

「あなた、アルメニアのこと知ってる?」

 と、話しかけられたので、にわかな知識と英語力で答える。そうそう、アルメニアといえば世界最古のキリスト教国家。生きている間に一度は、あのあたり(コーカサス)には行きたいもんだ。と、アルメニアのウリを聞けば、やっぱり酒が。中でもブランデーはオススメだというが、流石にそれは見るだけで。

 ちなみに、ブランデーの名前は「アララト山」。日本でいえば「富士山」ってとこだろうか。このあたりのセンスは、どこの国でも一緒。

日本から旅するにはメチャクチャ遠いアルメニア。そんな国から人がやってくる時代なのか

 さらに巡れば、けっこう広いのがトルコのブース。ブースの人に英語で話しかけたら、日本人だったのだが「メルハバ~」とか言われたもんで言語が混乱。トルコ料理の美味さを話してたら、気をよくしてくれたのか、いろいろとノベルティをくれた。気になるのは、それらを入れてくれたトートバック。写真の通り「友情愛」という漢字が光る。なるほど、これを持ってトルコを旅行してたら、みんなフレンドリーに接してくれるに違いない。家宝として大切にしよう。

どうしてこうなったのかわらないけど、カッコいいトートバックをもらった。これで、いつトルコに行っても大丈夫だ?

 と、歩いていて出会ったのは、最近知り合いになったエジプトに詳しすぎる声優の奥井ゆうこさん。どこから見ても「ああ、エジプトですね」という衣装で立っていたのが印象的。てっきり仕事で用意された衣装を着ているのかと思ったら「特に頼まれていないけど、自分で準備してきた」という。そのエジプト。多くの日本人はピラミッドくらいしか馴染みがないのだが、すでに日本語フリーペーパーも始まっているくらいに交流は盛んだという。また、行ってみたい国が増えてしまう。

奥井さん、衣装は自前で準備。エジプト知識を語らせたら止まらなくなる

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