伝説の一大わんこスペクタクル『銀牙』シリーズをひもとく!
#本 #マンガ #ザオリク的マンガ読み
■『銀牙伝説 リキ(RIKI)』
銀のお父さん、奥羽軍初代総大将・聖犬リキの伝説を描いたスピンオフ作品。人間界最強のマタギ親父・竹田五兵衛との出会いや、赤カブトとの因縁についても、これを読むとよくわかります。
ちなみに本作に出てくるリキのお父さん(銀の祖父)は、シロというこれまた当時最強の熊犬でした。とにかく、わんこが熊と闘うには血筋が一番大事ってことのようです。
■『銀牙伝説 赤目』
リキ、銀、ウィードという、歴代総大将の名参謀役として活躍した伊賀忍犬「赤目」の先祖を描く外伝。赤目は銀牙シリーズを通していつもカッコよく、オイシイところを持っていくキャラクターのため、ファンが多いのもうなずけます。
『銀牙伝説 赤目』自体は赤目が出てくるわけではなく、赤目のルーツとなる伊賀忍犬の先祖たちを中心としたストーリーのため、若干肩透かし感がありますが、犬×忍者×戦国時代という相性良すぎなコラボが楽しめます。
■『甲冑の戦士 雅武』
銀牙シリーズの中でも異端中の異端な作品が本作。主人公、戦国時代の「牙忍」と呼ばれる忍犬集団の首領・雅武は、わんちゃんなのに鎧兜を身に着けており、口には日本刀をくわえて闘います。「赤目」と設定がかぶっていますが、あくまで別作品。というか、本作はそもそも銀牙シリーズとは設定上の関係がなく、犬が闘うマンガというだけで、なんとなく銀牙シリーズとしてカウントされている感じです。
中でもヤバイのが、兜に仕込まれた針が犬の脳に突き刺さることで、脳が覚醒し、人の言葉をしゃべったり、超能力が使えるようになっているところです。犬が乗馬するシーンや、織田信長に戦術を指南するシーンなど、禁断のわんちゃんシーンが盛りだくさんすぎて、シリーズ中もっとも越えちゃいけないラインを越えている作品です。
このほか『銀牙 -流れ星 銀- 真・外伝』という作品もあります。「真」ということは、ほかは偽なのかもしれませんが、本当に外伝だらけです。ファンあるところに外伝あり、それだけ人気が高いシリーズであるということがわかりますね。
というわけで、きっと猫派でも楽しめる、初心者向け銀牙シリーズ紹介をしました。とにかくまずは、『銀牙 -流れ星 銀-』の赤カブト編を読んでみるというのがファーストステップ。いかに野生の熊がヤバイか、赤いシャツを着てハチミツを主食にしているプーの野郎とは全然別物だ、ということを思い知らされます。
ちなみに高橋よしひろ先生の作品ではありませんが、猫版の『銀牙』ともいえる猫バトルマンガ『ピンギーマヤー』という作品もあります。ゴリゴリ猫派の方には、こちらがお勧めです。
(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん <http://ablackleaf.com/>)
◆「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから
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