伝説の一大わんこスペクタクル『銀牙』シリーズをひもとく!
#本 #マンガ #ザオリク的マンガ読み
■『銀牙伝説WEED』
「週刊漫画ゴラク」(日本文芸社)で連載された、銀の息子「ウィード」が主人公の作品。ウィードが銀の跡目を継いで奥羽の3代目総大将となる成長譚です。単行本が全60巻と、シリーズ中でも一番の長さのため、読み切るにはわりと根性が必要なボリューム感です。
作品後半では前作の赤カブト的な存在で、ホッキョクグマの血が流れる巨大熊・ハイブリッドがラスボスとして登場します。ちなみに、別にバッテリーで動いているわけではありません。
あと、向こう見ずな熱血少年だった飼い主の大輔が、成長してシュッとしたイケメンになっているのも、まあまあショックです。
■『銀牙伝説WEEDオリオン』
銀の息子「ウィード」の、そのまた息子「オリオン」が主人公の作品。この「銀牙システム」によって息子が生まれ続ければ、いくらでもシリーズが続けられそうです。
銀やウィードの築いた犬の楽園が、突然の地震と火山の噴火により崩壊。犬社会の秩序が乱れたところに、全国制覇を狙うヒャッハーなやつらが乗り込んでくるという展開。登場人物ならぬ登場犬物の名前が、政宗とか謙信とかだったりして、全体的に戦国時代っぽいテイストになっているのも特徴。
単行本は前作『銀牙伝説WEED』ほど長期ではない全30巻ですが、ほぼそのままの設定で次のシリーズ『銀牙~THE LAST WARS~』に続いているので油断なりません。
■『銀牙~THE LAST WARS~』
現在連載中の最新作『銀牙~THE LAST WARS~』は、初っぱなからすさまじい展開。なんと、あの最凶熊「赤カブト」の息子「モンスーン」が登場。銀一族への復讐に燃えるモンスーンは、初回からいきなり奥羽軍総大将ウィードを半殺しにして、その恐ろしさを見せつけます。
仮にも単行本60巻分主人公として大活躍したウィードが、いとも簡単にボロ雑巾のようになってしまうシーンは、かなりの衝撃。やっぱり銀牙シリーズは、ライバル熊が出てくると盛り上がりが違います。
『THE LAST WARS』のタイトル通り、シリーズ最終作品となるのか? 今後の展開が見逃せません。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事