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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 元「現代」編集長が「新潮45」を斬る
週刊誌スクープ大賞

「休刊して済む話ではない!」元「週刊現代」名物編集長が「新潮45」問題をブッタ斬り!!

 お次は文春から。NHKスペシャルでも「夢のリハビリ機器」と取り上げられた慶應大学医学部の画期的な開発が、内部から「臨床試験は全て不正」「薬剤が使用されたことが隠蔽され、捏造した研究成果」だという物騒な告発が、文科省や厚労省が設けている研究などの不正を告発する窓口に五月雨式に送付されているという。

 これは、脳卒中で重度の片麻痺をきたした慢性期患者の手指の伸展を回復させる装置だそうだ。そうなれば全国に約120万人いるといわれる脳卒中患者にとって「夢のリハビリ機器」になること間違いない。

 この指揮官を務めてきたのは里宇明元医師。現在最終的な治験が行われていて、結果が出るのは来年3月だそうだ。

 告発している慶應大学名誉教授の千野直一医師らは、「今回、被験者にボトックスという薬剤を注射していたことが、臨床試験に参加した患者のブログ『病床日記』で明らかになった」というのである。

 この薬剤は、注射すると手指の屈曲筋群が回復するという。したがって、現在やられている臨床試験で使用してはならないことは、研究者の常識以前の問題などだそうである。

 それに、この研究には10年間総額で20億円を越える公的助成が申請され、受給しているというのだから、ことは重大である。

 当事者の里宇医師は、文春に対して、その患者がボトックス注射を受けていたかどうか、調べるのに時間がかかるといった。

 だが後日、わかったとしても診療情報は外部に出すわけにはいかない。被験者の個人情報と解析データは匿名化されていて、確認は不可能だといいだしたのである。

 もう一人の告発者は、その患者のデータが、効果判定に使われていなかったとしても、臨床試験は完遂しているのだから、論文を書くときは、その被験者を除外する場合、その旨を記載しなければいけない。しかし、そうした記載はないから、疑惑は深まるという。

 慶應側は、現在調査中だとしている。私は、この器機が本当に効果があるのであれば、過程におかしなことがもしあったとしても、結果オーライではないかと思う。私も、昨年暮れから左腕が上がらなくなってしまった。リハビリもやったが効果なし。私は脳卒中ではないが、手指や腕の伸展を回復させる装置があれば、今すぐにでも試してみたいと思う。

 次はフライデーから。私は知らないが、バナナマン日村勇紀(46)という芸人が人気だそうだ。彼と16年前、16歳の時に知り合い、肉体関係のあったという女性が、「あの男は許せない」と告白している。

 愛知県に住む現在32歳の女性。2002年に、ファンだとレターを送り、メールをやり取りしていて、名古屋に来た時、日村と会って酒を飲まされ、ホテルで避妊具もつけないでSEXされたという。

 以来、彼女が東京に引っ越して頻繁に付き合うようになったが、あるきっかけで別れてしまった。

 最初は21だといっていたが、付き合ううちに実際の年齢を日村は知っていた、そう告白している。淫行条例の公訴時効は3年だから、罪に問えるわけではない。

 日村は、覚えていないといいながら、フライデーに「16年前のこととはいえ、自覚が足りない行動をとってしまったことを反省しています」というコメントを寄せてきた。

 当時の写真を見ると(女性の目は隠してある)、口にピアスをしているが、あどけなさが出ている。日村も未成年だと知っていたのは間違いないのだろう。後悔先に勃つか。

 さて今週の最後は大坂なおみである。全米オープンを勝って以来、大フィーバーが収まらない。

 だが、あの天真爛漫な笑顔とは裏腹に、一家のファミリーストーリーは、平たんではなかった。

 祖父の鉄夫さん(73)は新潮によると、今も北海道の根室に暮らし、漁協の組合長を務め、130坪の豪邸は「サケ御殿」といわれているそうだ。

 なおみの母親である環さんは、1990年ごろ、ニューヨークから来たハンサムな大学生と出会う。

 2人は両親に内緒で恋仲になるが、両親に見合いを勧められた時、自分には決めた人がいる、その人は外国人で、なおかつ黒人だと打ちあけた。

 すると、父親は「一家の恥だと怒り狂った」(ニューヨーク・タイムズ8月23日付)。母親と父親であるフランソワは大阪に移り住み、環は10年以上も実家の両親とは関わりを持たなかったという。

 鉄夫の兄は、「ふたりは結婚式を挙げていないんじゃないかな」、根室漁協の組合員も、「組合長から(環さん夫婦のことなど)プライベートな話は聞いたことがない」と話している。

 だが、先の兄が10年ぐらい前に、「今の時代、肌の色だとか、何人だとか、関係ないんじゃないかな」というと、鉄夫も「そうかな」と受け入れたそうである。

 以来、鉄夫は、大坂の試合を観戦に行くようになったという。今では娘・環の功績を認め、新潮にこう語っている。

「なおみが根室に来たらカニやサンマを食べてもらいたいな。ギンガレイの西京焼きもいいね」

 なおみの歴史は始まったばかりである。

【巻末付録】

 今週も両誌ともに力が入っていないが、ポストは巻頭が「衝撃のグラドル転身を果たした地方局アナウンサーの“本気顔”薄井しお里元東北放送」。「うすしお」と呼んでくださいといっている。地方アナにしては熟れている。

 袋とじは「80年代青春アイドル思い出ビキニBOOK」「売れっ子美女の『極上ヌード』」。どこかで見た写真ばかり。

 現代も「深田恭子 ハワイの休日」「本誌初登場 仲村美海」。袋とじは「カメラが捉えた女子30人の『瞬間』」。まあ、こちらも「既視感」がある。

 というわけで、読者諸兄、SEXYグラビアには期待しないことですぞ!
(文=元木昌彦)

最終更新:2018/09/25 21:00
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