いつになく熱いノエルに、圭一郎のツンデレ全開『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』#32
#特撮 #北村ヂン #快盗戦隊ルパンレンジャー #ルパパト
『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』#32「決闘を申し込む」
朝加圭一郎/パトレン1号(結木滉星)に快盗たちへの協力を求めるため、高尾ノエル/エックス(元木聖也)が決闘を挑む。
●日本には「決闘罪」があるのに、それはいいのか?
身体に5つの金庫を持つ改造ギャングラー怪人にボロ負けしてしまったパトレンジャー。
一気に5個のルパン・コレクションを手に入れるチャンスということでルパンレンジャーも戦いを挑むが、普通にやっても金庫を開くことができず。
どうやら5つの金庫を同時に解錠しなければならないようだ。
ルパレンの3人にノエルを加えても4人。
コグレさん(温水洋一)に手伝ってもらうのはさすがにムチャだし、改造ギャングラーは「グッドストライカー」の力を相殺するコレクション能力を持っているため、ルパンレッドが分身するという手も使えない。
このあたり、上手いこと設定されている。
……ということで、パトレンジャーに協力を頼むしかないという結論に。しかし、どう考えても一筋縄ではいかない。
そこで、ノエルが提案したのは圭一郎との決闘。
ノエルが勝ったら圭一郎がルパレンたちに協力する、圭一郎が勝ったら、快盗&ノエルが自首するという条件(ノエルが自首するという状態が何なのかワケ分からないが)。
快盗側からするとかなりリスキーな条件だ。
早見初美花/ルパンイエロー(工藤遥)は、ルパンレンジャーたちに協力することへ一番抵抗感を持っている圭一郎ではなく、陽川咲也/パトレン2号(横山涼)か明神つかさ/パトレン3号(奥山かずさ)に頼んだ方が……と提案するが、夜野魁利/ルパンレッド(伊藤あさひ)は「オレも頼むんなら圭ちゃんだと思う」と答える。
確かにつかさは、以前も快盗との共闘を自ら提案しているから、納得できる理由さえ提示できれば協力してもらえる可能性はあるし、咲也はバカだから言いくるめるのも楽そう。
しかし結局のところ、圭一郎を納得させることができていないと、つかさ、咲也が協力しようとしたところで、邪魔が入ることは明白。
魁利の意見は、二人旅回で圭一郎に慕っていた兄との共通点を見つけたことから、心的距離が縮まっているという理由もあるだろうが、合理的に考えてもやはり圭一郎を説得するしかない。
だからこそルパレンたちも、自分たちの首を賭けるというという、リスキーなノエルの提案に乗っかったのだろう。
……それにしても決闘って。
もうちょいスマートな方法はなかったのか、そもそも日本の法律には「決闘罪」っちゅうものがあるのに、頭の固い警察官である圭一郎がそれに乗っかっちゃっていいのか……などなど、ツッコミどころは満載だ。
●いつになく熱いノエル炸裂!
自らリスクを背負って決闘を申し込む。
これまでのノエルだったら、確実に勝てる仕掛けを事前に仕込んでおくなど、クレバーな方法で圭一郎の協力を取り付けていたんじゃないかと思われるが、今回の決闘は思いっきりガチンコ。
「どっちが正しいのか、ふたりにも分からないから決闘するんだろう」
と、つかさが語っていたが、ノエルは快盗と警察両方の顔を持つという自分への葛藤を振り切るため、そして信頼を勝ち取ろうという本気が垣間見えるというものだ。
「警察と快盗が両立できるわけない!」
という圭一郎に対し、
「できるできないじゃない、やらなくちゃいけないんだ」
「ルパンコレクションを取り返し、大事な人を取り返す。そしてギャングラーを排除して平和な未来を実現する!」
いつになく熱いノエル。
快盗たちの方法論には反発しつつも、なぜそこまでしてコレクションを集めることに固執しているのか、ずっと気にしていた圭一郎は、快盗&ノエルの「大事な人を取り返す」という目的を知ったことにより、協力を決心する。
明らかにノエルに勝てる局面で、わざと勝ちを譲るというもの、これまでの圭一郎では考えられなかった行動だろう。
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