『歌ネタ王決定戦』関西ローカルで全く話題にならず……東京のお笑い関係者もノーチェック?
#お笑い
歌ネタやリズムネタの日本一を決める『歌ネタ王決定戦2018』決勝戦が9月19日、大阪・毎日放送で放送され、よしもとクリエイティブ・エージェンシー広島事務所に所属するコンビ「メンバー」が優勝した。
『歌ネタ王決定戦』は、2013年から毎年行われているお笑いコンテスト。歴代優勝者には、中山功太、COWCOW、かまいたちなどがいる。今年の決勝戦には、アキラ100%、ニッチェ、どぶろっくなど、全国区での知名度がある芸人も何組か進出したが、世間的な盛り上がりは『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)や『R-1ぐらんぷり』(フジテレビ系)、『キングオブコント』(TBS系)などに比べると、かなり寂しいものだ。
「過去には全国区で放送されたこともあったけど、基本的には関西ローカルの番組。関東で放送されていないという点は、かなり大きなデメリットですね」
そう話すのは、バラエティー番組に関わる中堅放送作家だ。
「バラエティー番組としては、常にフレッシュな若手芸人を使いたいのだけど、無名な人をいきなり番組に出すわけにもいかない。そういう意味では、賞レースで結果を出してくれれば、無名の新人でも起用しやすい。でも、『歌ネタ王決定戦』は完全に対象外。あまりにも世間的な知名度が低い賞なので、優勝者を番組にブッキングしたところで、“誰だこいつ?”感がハンパない。正直言って、東京のバラエティー関係者の中には『歌ネタ王決定戦』を全くチェックしていないという人も少なくないのでは?」
関西ローカルの賞であるがゆえに、残念ながら優勝しても“売れるための一歩”にはなりにくいというわけだ。
「少なくとも、全国ネットの番組にしないと意味がない。大阪には歴史も権威もある賞レースはすでにあるので、そこに『歌ネタ王決定戦』が食い込んでいく余地はあまりないんです。でも、せっかく面白い芸人を発掘しているんだから、全国規模で発信してほしい。それをやらないのは毎日放送の怠慢ですよね」(同)
そんな中、今年優勝したのは「メンバー」。決勝進出者の中で、最も知名度が低いコンビだった。
「吉本がもしも本気で売りたいのであれば、今すぐにでも東京に拠点を移して、ネタを披露できる番組にどんどんブッキングしていくべき。メンバーの知名度を上げれば、『歌ネタ王決定戦』の価値も上がりますからね。ひょっこりはんだって、完全無名のところからブレークしたのだから、メンバーだって売れる可能性はゼロではないと思います。『俺の顔見ろ』というネタは、YouTubeなんかでも人気が出そうですし」(同)
果たしてこれから年末にかけて、「メンバー」はブレークできるのだろうか……。
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