伝統美とおバカの核融合! 古都の山奥にたたずむ、格調高き愛の城「ラブキャッスル」
#韓国 #韓国珍スポ探訪記
世界館は日本のエロコーナーからスタート。おなじみ春画や、アニメのエロフィギュア(ミッ〇ーマウスもあったが、それは日本ではないだろう)をはじめ、日本の男根祭「かなまら祭り」を紹介するパネルが。韓国の性博物館でこのパネルを見るのは3度目なのだが(済州「世界性文化博物館」、坡州「エロティックアートミュージアム」、そしてここ)、韓国の性博物館プロデューサーにとって、日本といえば男根祭なのだろうか?
次の部屋に進むと、なぜか再度の韓国コーナー。韓国の置屋を模したフォトコーナーや、韓国の昔のエロビデオパッケージなどに興奮しつつ次の部屋に進むと、中国、インド、南米、アフリカ、アメリカと世界各地のエロを紹介するコーナーが続々と登場。
ひとつ前の館のショボさに油断していたが、こちらは展示は大充実だ。ひとつひとつ確認していたら、いつまでたっても終わる気がしない物量である。
ようやく出口が……と思いきや、外に出るとまた別の館が。こちらはエログッズの展示販売をメインにしているよう。撮影禁止となっていることを良いことにざっと眺め、館の外へと急ぐ。
しかしそこに出口はなく、さらなる道が森の奥へとぐんぐん続くばかりだった。その入口には「LOVE ROAD」という、どうでもいい名前が掲げられている。
いつの間にか日は沈みきり、あたりは暗闇に包まれていたが、チープな電飾の光が私を先へといざなった。道の脇からは、どこからともなくセクシーなサウンドが。そちらの方に目をやると、どうでもいいエロ像と、「SOUNDS OF SEX KOREAN」という、むちゃくちゃな英文法の石碑が立っていた。どうやら世界のエッチな声を聴かせてくれるという趣向らしい。全般的にどうでもいい。
森の道を駆け上り、急な階段を登りきると、ようやくラブキャッスルの折り返し地点……。丘の上から敷地を見下ろすと、さらにどうでもいい像たちが、これまでと変わらぬテンションを保ちつつ、ずらりと立ち並んでいるではないか。もう勘弁して!
完全に集中力が切れた私は、戦場カメラマンのようにシャッターを連射しながら適当に像を確認し、出口へと急いだ。敷地の外に出るまで、それでも1時間半以上も費やすことに。まさに歴史文化都市・慶州の底力を感じさせる、恐るべきエロスポットであった。
ちなみに見学している間、ほかの観覧客にはひとりも出会わなかった。
(文・写真=清水2000)
●ラブキャッスル
住所 慶州市普仏路332(鰕洞350)
営業時間 9:00~22:00(金曜・土曜~24:00)
定休日 なし
料金 13,000ウォン
サイト www.lovecastle19.kr
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