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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > テレ朝、TBSの日曜ゴールデンが一変

ガラッと変わるテレ朝、TBSの日曜ゴールデン帯 王者・日テレの裏で「どうせ短命」の声も……

テレビ朝日系『ナニコレ珍百景』番組公式サイトより

「またか」という気もするが、10月改編でテレビ朝日とTBSの日曜午後7時台、8時台がガラッと変わる。同時間帯は、日本テレビ系の『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』が圧倒的に強い。NHK総合の『NHKニュース7』『ダーウィンが来た!』、大河ドラマも、2ケタを取っており、ほかの民放局にとっては、とても“厳しい枠”だ。

 まず、テレ朝は『日曜もアメトーーク!』『ビートたけしのスポーツ大将』を共に9月で終了させる。『日曜もアメトーーク!』は、木曜深夜版との週2回放送の弊害で、早くからネタ切れ、マンネリ化が叫ばれていただけに、当然の結果といえそう。昨年11月に復活した『スポーツ大将』は1年ももたなかったことになるが、今後は特番で継続する。

 後番組として、日曜午後6時30分から1時間半枠で、ネプチューンがレギュラーを務める『ナニコレ珍百景』が放送される。同番組は2016年3月まで、水曜午後7時台にオンエアされていた、おなじみの番組だが、「1度打ち切った番組を復活させるなんて節操がないし、『DASH!!』にぶつけるのは無謀すぎる」と言われても致し方ないだろう。テレ朝によれば、「レギュラー終了後に放送した特番の視聴率がよかったから」というのが“復活”の理由だというが、『DASH!!』の裏では苦戦は免れないだろう。

『スポーツ大将』の後継には、所ジョージと林修が出演する『ポツンと一軒家』が特番からレギュラーに昇格。こちらは、日曜ゴールデンでも10%超え(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の実績があるだけに、期待が持てそうだが、やはり不安視されるのはネタ切れ、マンネリ化で、長期間番組が維持できるかどうかには疑問符がつく。

 一方、TBSは午後7時台のクイズ番組『東大王』が水曜午後7時に移動となり、現在午後8時台に放送している『坂上&指原のつぶれない店』が1時間繰り上がる。同番組は『イッテQ!』の裏で、9日放送回では9.6%を記録するなど健闘。フジテレビを中心に、今や“時代の寵児”となった坂上が司会を務めるだけに、放送時間が移れば、2ケタ突破も夢ではなさそう。

『つぶれない店』に代わって、午後8時台には、バナナマンの設楽統、日村勇紀がMCを務める『消えた天才』が放送される。同番組は表舞台から姿を消している“消えた天才”の第2の人生を追跡するドキュメントバラエティー。これまで3回特番がオンエアされ、1月3日放送の『日本人初の9秒台ランナー・桐生祥秀が中学時代絶対に勝てなかった天才』は13.1%の高視聴率を獲得している。ただ、正月特番と『イッテQ!』の裏では、条件が異なってくるだけに、どこまで数字を上げられるかは甚だ疑問だ。

「テレ朝もTBSも、王者・日テレの裏で、あの手、この手を繰り返してきましたが、今回の新番組も“短命”に終わってしまう可能性は高いですね。単発の特番なら、数字が取れても、レギュラー番組となると、高視聴率を継続することは、なかなか難しいでしょう。ただ、『DASH!!』は、山口達也のTOKIO脱退により、視聴率が低迷していますから、午後7時台は他局にとって、日テレを切り崩すチャンスでもあります」(テレビ誌関係者)

 日曜ゴールデン帯に強力な番組をもつ日テレの裏で、何度も改編を繰り返してきたテレ朝とTBS。今度こそはヒット番組をつくって、日テレに一矢報いることができるか?

(文=田中七男)

最終更新:2018/09/18 23:00
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