ついに『RIZIN』揃い踏みへたどり着いた「朝倉兄弟」未来&海“覚悟”の先にあるもの
#格闘技 #インタビュー #THE OUTSIDER
さあ、いよいよ兄弟揃い踏みだ!――総合格闘界の大注目株、朝倉未来(みくる・26歳)と朝倉海(かい・24歳)が、9月30日(日)開催の『RIZIN.13』(さいたまスーパーアリーナ)に兄弟揃って出場する。不良の格闘技大会『THE OUTSIDER』の出身ゆえ色眼鏡で見られることも多かった朝倉兄弟だが、プロの世界で着実に勝ちを積み重ね、ついに2人して辿り着いた大舞台。夢、屈辱、覚悟、声援……あらゆる想いを拳に乗せて、ここで一気に突き抜けろ!
試合を目前に控えた9月某日、新宿歌舞伎町の喫茶店で朝倉兄弟にインタビューを行った。
――1年半前に電話取材をしたとき、お2人は「兄弟揃ってRIZINに出たい」という夢を語っていましたが、ついにその日がやってきましたね。
朝倉未来(以下、未来) 大きかったのは、昨年末に弟がRIZINに出れたことですね。その時点で、弟が負けることはまずないとわかっていたんで、俺もいずれは出れるんだろうなと思っていました。
朝倉海(以下、海) いろいろなタイミングもあって、僕が先に行くパターンがこれまでも多かったんですよ。THE OUTSIDERでベルトを獲ったのも、ROAD FCに出たのも、僕が先でした。でもやっぱり兄弟で一緒に出るとなると一気にインパクトを残せるので、僕としてはこうして2人でRIZINのリングに立てる日を、ずっと待ち望んでいました。
――今大会の様子はフジテレビなどで放送されます。2人で地上波に乗るチャンスでもありますが、今の心境は?
未来 どうせならファンに伝わりやすい相手とやらせてほしかったのに、無名の外国人を当てられたことに関しては正直モチベーションが上がらなかった。でも、相手はカザフスタンの若くて打撃も強い選手と聞いているんで、まあ、有名無名関係なく俺が派手にKOしてやろうかなと思っています。
海 THE OUTSIDERの出身ということでナメられることが多かったから、兄弟揃って見返してやろう、という思いが強いです。「兄弟で出場」というのはRIZIN史上初だと思うし、僕らは絶対外れのない試合をする自信があるんで、それを世間に知らしめるチャンスだと思っています。いつも以上に気合いが入っていますね。
――お2人の試合を見ていて感じるのは、「仕留める意思が非常に強く、いつも試合が面白い」ということです。
未来 お客さんあっての格闘技大会ですから、見ている人を楽しませないと意味がないと常々思っています。お客さんが求めるのは判定じゃなく、白黒ハッキリ付けること。あと、ケンカにも判定はないですよね。ずっとそういう世界で生きてきたから、仕留めることしか考えていません。
――今は大事な時期なので、「優勢だったら安全運転をして勝ちを拾いにいく」みたいな意識にはならないですか?
未来 逆に安全な戦いができないんですよ。勝ちにいくなら、仕留めるしかない。ファイトスタイル的に、ポイントや判定を狙えないんですよ。ケンカと一緒で、早く終わらせたいだけなんで。
海 僕も兄貴と考えは一緒で、ポイントを稼ごうとかは一切考えていないですね。勝つことよりも面白い試合をすることが優先順位として上にある。性格的に絶対、盛り上げようとしちゃうんですよ。面白い試合をすれば、結果も自然と勝ちに繋がるんじゃないかと思っています。
――朝倉兄弟の応援シートはあっという間に予定枚数がさばけてしまい、現在は追加シートを発売中です(詳細は本稿最下段に)。注目度がアップしていることに対し、プレッシャーは感じますか?
未来 ないですね。今回と比べたら前回のRIZINデビュー戦(8月に行われた日沖発戦)のほうがハンパなかった。すでに弟がRIZINで2戦2勝していたし、地元(愛知)開催で大勢の人が応援に駆けつけてくれていたから、ものすごいプレッシャーでした。まあでも追い込まれた状況のほうが強くなれる性格なんで、それを楽しんだりもしていましたけど。
――RIZINでデビュー以来、周囲の反応は変わりましたか?
海 変わりましたね、本当に。応援してくれる人の数が増えました。今日もここに来る途中、ファンの人に話しかけられました。最近そういうことが増えて嬉しいです。
未来 認知度は上がりましたけど、俺は声をかけられたくないんで、外出するときは帽子とサングラスを着用することが多いです。
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