TWICE、防弾少年団……K-POPブーム再興の中で“終わった”少女時代が新曲リリースの意味
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TWICEや防弾少年団(BTS)など、日本では10代を中心に相変わらずK-POP人気が高く、現在は第3次韓流ブームと言われている。そんな中、すでに終わったグループと目されていた、少女時代が久しぶりの新曲を配信し、健在ぶりを示している。
KARAとともに第2次韓流ブームを牽引した少女時代だが、正確にいうと今回活動しているのは、メンバーのテヨン、サニー、ヒョヨン、ユリ、ユナの5人による同グループの新ユニット「少女時代-Oh!GG」。新曲「Lil’ Touch」は5日に配信が開始されるや否や、韓国をはじめ世界16カ国の音楽チャートで1位を記録している。
「少女時代は“高級感”とでも言うのでしょうか、最先端のダンスミュージックを採り入れた高い音楽性と綿密に練られたプロモーション戦略で、他のK-POPガールズグループとは一線を画す存在でした。今回の新曲もこれまでの評価に違わない出来で、巷のアイドルグループを寄せ付けない貫禄すら感じさせます」(韓流雑誌編集者)
韓流ブームの終焉とともに日本での露出が激減したため、凋落した印象が強い少女時代だが、実際はその後も活動の足場を中国に移し、アジア全土で人気を博していた。だが、2014年にメインボーカルのジェシカがグループを脱退したのを契機に、人気に陰りが見え始める。
「ジェシカが個人で行っていたアパレル関連のビジネスをめぐって、所属事務所のSMエンターテインメントとの関係がこじれたのが、脱退の原因でした。実はK-POPグループには“7年目のジンクス”というものがあって、多くのグループが7年目を迎えると脱退者が出るなどして、解散に至っているんです。日本では少女時代を上回る人気を誇ったKARAも、7年目の14年にニコルとジヨンが脱退し、その後のグループ崩壊につながりました。韓国では芸能事務所とタレントの契約期間が最長7年であるため、契約の見直しを機に事務所とのトラブルが表面化してしまうのが原因だと言われています。ジェシカの脱退も、ちょうど7年目の出来事でした」(同)
ジェシカを欠く8人体制でグループは存続したものの、以前ほどの音源セールスやコンサートの集客が望めず、メンバーのソロ活動が目立つようになる。さらに、17年にティファニー、スヨン、ソヒョンの3人のメンバーが所属事務所との契約更改を拒否。少女時代に解散説がささやかれるようになる。
「メンバーの所属事務所が違っても、少女時代として活動できないわけではないですが、ちょっと現実的ではない。解散こそ表明していませんでしたが、各メンバーのソロ活動も軌道に乗っているので、このまま自然消滅するのだと、誰もが思っていました。今回の新曲は残ったメンバーによる少女時代-Oh!GG名義なので、事務所と契約更改しなかった3人は実態はともかく、依然として少女時代のメンバーという扱いなのでしょう。もっとも3人がグループに合流する可能性は、限りなくゼロに近いですが。しかし、7年目のジンクスを乗り越えたという意味で、所属事務所は上手い落としどころを見つけたと思います」(同)
少女時代-Oh!GGは、新曲リリースに伴う歌番組への出演などはないとしている。つまり、パーマネントな活動が目的ではなく、“少女時代は解散しない”と意思表示するためのユニットなのだろう。
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