オンラインカジノ・アフィリエイトで年収27億円!? 怪しい儲け話に乗ってみた
#裏社会ふしぎ発見!
インターホンを押すと、中から出てきたのは成り金風の男性2人組。年齢は20代前半くらい。ヘタしたら10代でもおかしくないくらいの見た目である。玄関には2人のものだと思われる、もはや成り金の必須アイテムである“ルブタン”のトゲの生えた靴がある。これから約2時間のセミナー(受講者は筆者1人)を受け、このグループに入るか入らないか、最後に決めてほしいとのことだ。
「今日は誰の紹介でここまで来ましたか?」
A氏が名簿を取り出して言った。名簿には30人以上の名前があったが、一緒に事業を立ち上げたルームメイトならわかるはずだ。私はヨシダの名前を告げた。
「ヨシダ? えっと、そんな人いたっけなー。あ、いたいた。ヨシダさんね。はい、わかりました」
ヨシダの欄に丸をつけ、1対1のセミナーが始まった。セミナーの内容を簡単にまとめると、このグループはオンラインカジノのアプリを対象にした広告業を行っているらしい。例えば、ヨシダがアプリの広告をネット上に出し、そこからユーザーがアプリをダウンロードしてカジノをプレイする。すると、ベットされた金額の5%がヨシダの手元に入るらしい。
マンションは1LDK。筆者のいるリビングから奥の部屋をのぞくと、ヨシダを含めた若者たちが15人以上狭い空間に詰められ、みな一様に下を向いてスマホを触っていた。A氏に聞くと「今まさに広告をネット上に張り出している作業の途中なんですよ」とのことだ。さらに、このビジネスの特徴をA氏が続ける。
「あなたがこのグループに入れば、ヨシダさんに紹介料が入るわけだけど、これをネズミ講だと思ってもらっちゃ困る。このビジネスの強みは、誰もがピラミッドの頂点になれるということ。私はいま月収300万円くらいかな。オンラインカジノのアプリが日本に普及すれば、会員全員が年収27億円になる計算なんです」
このグループのオフィスは全国に20カ所ほどあり、会員はすでに9万人超だという。もし全員の年収が27億円になったら240兆円ほどになるわけだが、奥にいる人間たちはわりかしマジに捉えているようだ。
“金の稼ぎ方”の解説が一通り終わり、セミナーの本題に入る。「みんなで協力して幸せをつかみ取る」というコンセプトのこのチーム。しかし、このチームに入るためには、そもそも入会金というものが必要になるらしい。プランは2つ。12万円のコースと24万円のコースだ。前者はこれプラス月1万円かかるが、後者は入会金ポッキリで月賦はかからず、ヨシダも後者に入会しているという。
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