窪田正孝が『ヒモメン』で証明してみせた、“カメレオン俳優”としての豊かな表現力とスタッフからの厚い信頼
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ヒモ男・窪田正孝と、そんな彼氏に甘々な彼女・川口春奈の日常がなんとも馬鹿馬鹿しくてかわいらしいドラマ『ヒモメン』(テレビ朝日系)が、8日、ついに最終回を迎えました。
前回、女社長・美香(高岡早紀)の誘惑に打ち勝ち、ゆり子(川口)の元へ帰ってきた主人公・翔ちゃん(窪田)。しかし、ゆり子と池目先生(勝地涼)のキスシーン(?)を目撃してしまい石化。「お金」よりも、「ゆり子」を選んだ翔ちゃんは、愛を取り戻すことはできるのか、そしてヒモ生活から卒業することはできるのか、最終回のあらすじから振り返っていきたいと思います。
(前回までのレビューはこちらから)
■ヒモVSハイスペックな幼なじみ
どっからどう見ても、ちゅーしているようにしか見えなかったゆり子と池目先生ですが、ゆり子曰く、目に入ったゴミをとってもらっていただけだそう。ゆり子は、翔ちゃんが帰ってきてくれたことに喜びます。
そんなところへ、ゆり子の姉・桜子(片瀬那奈)から電話が。父(おかやまはじめ)が末期がんのため、「ゆり子の花嫁姿を見たい」という願いを叶えてあげようと、ゆり子に、幼なじみの“タッちゃん”(渡辺大)と結婚しろというのです。
元医師で今は厚労省に勤めるタッちゃんは、タイミングよく海外勤務から帰国し、ゆり子が働く病院で一週間監督指導をすることになりました。桜子から事情を聞いている彼は、ずっと好きだったゆり子にプロポーズ。高身長イケメンかつハイスペックなタッちゃん、結婚相手としては申し分ありません。ゆり子は翔ちゃんに、「タッちゃんと結婚する」と宣言します。
ゆり子の結婚を阻止するべく、翔ちゃんと池目先生は手を組み、タッちゃんにクイズ対決を申し込むものの、「ゆり子が一番好きな動物は?」という問題に正解できなかった翔ちゃんは、まさかの敗北。結婚の話はどんどん進んでいきます。
そしてやってきたゆり子の両親とタッちゃんの顔合わせ当日。このみ(岡田結実)らナースたちはネットで偶然にも、タッちゃんには7回の離婚歴があることを知るのですが、タッちゃんに「誰かに話したりしたらこの病院ごと潰す」と脅され、どうすることもできません。頼れるのは、何のしがらみもない無職の翔ちゃんだけです。
池目先生から連絡を受け、聡子(佐藤仁美)や看護師長(YOU)らの協力もあって、ゆり子のいるホテルに忍び込んだ翔ちゃんは、タッちゃんの元妻たちとテレビ電話を繋ぎながら、離婚歴を暴露。それでも「過去の事だもん」と、父親を想うゆり子の決意は揺るぎません。
結局、がんは父親の勘違いだったわけですが、テレビ電話の画面の向こうから、イルカの鳴き声が聞こえてくるのに気付いた翔ちゃん。タッちゃんは、ゆり子への思いを断ち切れず、ゆり子と同じイルカ好きの女性とばかり結婚していたことが判明し、「ゆり子のこと好きな気持ちだけは世界一だって思ってたんだけどな……」「悔しいけどあなたの勝ちです」と、翔ちゃんはその場から去っていきました。
翔ちゃんはそのまま姿を消し、ゆり子はタッちゃんの転勤先であるドイツについていくことに決めます。すると、ゆり子の部屋を訪ねてきた居酒屋のマスターから、翔ちゃんがゆり子のために稼いだお金だと1,000円が入ったご祝儀袋を渡されました。さらに、池目先生からは、携帯に地図画像が送られてきて、ゆり子は動揺を隠せません。
案の定、ラストはゆり子が、翔ちゃんがいる海岸に彼を迎えに行き、元サヤに。毎日のお小遣い500円のほか、「1,000円ちょーだい!」とたかる翔ちゃんに「競馬とかパチンコとかしちゃダメだからね」と釘を刺しながら財布を開いてしまうゆり子は相変わらずちょろいのでした。めでたし、めでたし。
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