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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 今夜ついに最終回『ゼロ』

今夜ついに最終回! NEWS全員集合の『ゼロ 一獲千金ゲーム』、ドラマ版オリジナルの結末は?

■原作マンガとテイストが全然違うドラマ版

 初対面時から、標とゼロとの力の差は歴然だった。この力関係は、「ブレークダウン」でも同様。ガード4枚を使って全守りするゼロの出方を見破ったり、自らの手の内を明かしてゼロを揺さぶったり、やはり標がゼロを圧倒しっぱなし。

 劣勢のゼロ。でも、彼には別の目的がある。それは、サイバーテロを仕掛け、世界を変えようとしている標を制止すること。

ゼロ「取り巻きを作ったり、俺に“協力してほしい”と言ってきたりした。君は誰かを頼りたかったんじゃないか? 本当はずっと、一人で不安だったんじゃないか?」

標「違う。利用しようとしただけだ」

ゼロ「君は誰かを利用して世界を変えるつもり?」

標「信用できないものは利用するしかない」

 ゼロが標に語り掛けている最中、標が指で膝をしつこくかいている。指を細かく動かす仕草は、不都合や不快感の心理を表している。ゼロに語りかけられ、標がひそかに動揺している。

ゼロ「どんな大きな権力を使っても、世界は変わらないよ。信用できないものが増えていくだけ。敵を作るだけだ。そんなことに君の命を懸けてほしくないんだ」

標「だったら、どこに信用できる人がいるの?」

 ゼロと対峙する標は、手の内を明かし続けた。

「僕が使ったガードは1つだ。残りの3つを当てれば、ゼロの勝ちだよ」

「ノーガードはない。この守りで、僕は4つガードを使った」

 標の言葉を額面通りに受け取っていいのか? 翻弄されるゼロだったが、結局のところ、標はずっと本当のことしか言っていなかった。

 在全グループの幹部・後藤峰子(小池栄子)は、ガードを使ったように見える箱を標に手渡した。ゼロを敵視する峰子の、標へのトスだ。黙って受け取った標は、その箱を指さしてゼロに伝えた。

「ガードは3つ。そして、ノーガードの箱はこれだ」

 ものすごい大ヒント! 千載一遇のチャンス!! でも、やはりゼロは翻弄される。

「罠だとしたらあからさますぎる。見た目通り、ガードなのか? それとも、ガードに見せかけたフェイク? 標君が言う通りノーガードだったとして、わざわざそれを俺に伝える意図はなんだ?」

 結果、ゼロは標の言葉を信じ、フェイクの箱を叩いた。ゼロの勝利だ。ハンマーで歪んだリングを見つめ、標の顔に笑みが浮かんだ。“信用できる人”に出会えなかった標は、自分の言葉を信じるかゼロを試し続けた。そして、ゼロは信用した。すなわち、標にとってもゼロは信用できる人ということ。それがわかったからこその笑みだ。

「ドリームキングダム」で1,000億円を手にする優勝者は、マンガ版では標だった。でも、ドラマ版ではゼロ。原作のストーリーとは異なり、ドラマ版には友情・努力・正義のテイストがギュッと詰まっている。ゼロが優勝するのは必然だった。

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