今夜ついに最終回! NEWS全員集合の『ゼロ 一獲千金ゲーム』、ドラマ版オリジナルの結末は?
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9月9日、『ゼロ 一獲千金ゲーム』(日本テレビ系)の第9話が放送された。
振り返ると、初回レビューで筆者は「未読の方は原作に触れないほうがいい」と呼び掛けていたはずだ。マンガ版『賭博覇王伝 零』とドラマ版にストーリーの差異がほとんどなかったのが理由である。差異がないのなら、原作ファンにとってドラマ版の存在は不毛。原作版を知る筆者は、特に第3話目あたりまでドラマ版に魅力を見いだすことができなかった。
しかし、次第にドラマ版の内容がひとり歩きする。「迷宮のトライアングル」(第4~5話)でゼロ(加藤シゲアキ)と組んだのはゼロに殺意を持つ末崎セイギ(間宮祥太朗)だったし、「ザ・アンカー」(第6~7話)では氷川ユウキ(小関裕太)がキーパーソンになるなど、ドラマ版オリジナルキャラが大活躍したのだ。「魔女の館」(第8話)におけるセイギとユウキは、ゼロを差し置いて、もはや主役扱い! 原作との切り離しに功罪があるとすれば、これらは“功”のエピソードだ。
第9話でゼロは決勝へ勝ち進み、標(佐藤龍我)との対決に臨んだ。ここで用意されたゲームは、「ブレークダウン」なる1対1の心理戦だ。プレイヤーの前に並ぶは、リングの入った4つの箱。攻め手は相手の箱の中から鉄板(ガード)で守られてない1つを見破り、ハンマーで叩き割れば勝利となる。攻めと守りは交互に3回ずつ。そして、守りのターンで使えるガードの数には上限がある。守るにしろ叩き割るにしろ、水面下での駆け引きが重要ということ。
この「ブレークダウン」、明らかにマンガ版の「ジャックルーム」のリメイクである。「ジャックルーム」はスリリングだった。何しろ、賭けるのは己の指。リングではないのだ。加えて、攻め手はハンマーではなく鋭利なノミを持つ。ガードで守られていない指を見抜き、そこにノミを打ち込めば勝ちだ。ガードしていないのだから、見抜かれたほうはノミで指を切断されるということ。辺りに「うぎゃああ!」と悲鳴がこだまする、残虐極まりないゲームだった。
筆者は、このゲームを一番楽しみにしていた。なのに、ドラマ版ではあからさまにマイルド化……。今まで命懸けのゲームを散々やってきたのに、決勝の内容が最も安全だなんて! 危険と紙一重の状況に焦りおののく加藤の顔芸を見てみたかったと、今でも残念至極。
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