『健康で文化的な最低限度の生活』吉岡里帆、腹立たしすぎる鬼母・松本まりかにメンチ切る姿で成長を示す!?
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えみるが慌てて丸山家を訪れると、ハルカは食べ物がなくひもじさにあえいでいる状態。すぐに児童相談所へ連れて行く一方、連絡がつかない梓をおびき寄せるため、生活保護費を口座振り込みから窓口支給へと切り替える手続きをとります。
そして、これに腹を立てた梓が、ヤンキーっぽい彼氏を引き連れ、「義経ぇ~!!」と怒鳴り込んできたところで今回は終了となりました。
母親に見捨てられ、認知症を患う祖母の世話をしつつ生きるハルカは、えみるが半田から担当を引き継ぐカタチで、ドラマ初回から登場していました。しかしその時はまだ、ケースワーカーとして新米だったえみるに対し、「あなたに何ができるの?」といわんばかりの素っ気ない態度が印象的でした。
しかし、えみるが折に触れて気にかけていたため、今ではすっかり信頼関係を築いた様子。今回、梓が失踪して困窮した際、真っ先にえみるを頼り区役所を訪れた(警備員に追い返されて会えませんでしたけど)ことからも、ハルカのえみるへの信頼度の高さが窺えます。
そんなハルカに庇護欲を掻き立てられたえみるは、鬼の形相をして区役所へ乗り込んできた梓に臆することなく対峙し、メンチを切っていました。これまでのえみるだったら、オロオロと動転してしまうだけだったでしょう。人間、何かのきっかけひとつでグッと成長するものなんですね。
そのえみるに対してイチャモンをつけてきた、梓役の松本まりかの演技が終始、腹が立ってしょうがない。甘ったるい喋り方で都合のいいことばかり言い、余計な口出しをされると逆ギレ。で、ハルカを再び置き去りにしての失踪と、クズっぷりが半端ないのです。
あ、これは悪口ではなく、そういう役柄を見事に演じ切った、松本の演技力を褒めているということですよ。ただ、梓がどうしてこんなにも身勝手になったのか、その背景がイマイチわからない。そのあたりをしっかり描いてくれることを期待しつつ、いよいよ最終回となる次週を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)
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