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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > さらば青春の光、コントの極みへ

さらば青春の光インタビュー! 10年目で辿り着いたコントの極み「アイディアは100回枯渇した」

──ネタの話に戻りますけど、コンビでやっていて、片方が書いて片方は書いていないってなると、ケンカになったりしないんですか

森田 う~ん。どうですかね。僕らはならないですね。性格は全然違いますけど、ベクトルは同じという感じで、ずっとやってきて仲はいいですから。ケンカはほとんどないですね。

──東ブクロさんは同志社大学の文学部卒なんで、てっきり僕は東ブクロさんが書く方が得意で、こういう舞台のコントを書いているのかなと。

東ブクロ いや、全然。同志社大学っていっても裏口入学ですから(笑)。

森田 (笑)。

東ブクロ コンビで2人でネタ作っているところのほうがケンカになるんちゃうかと思いますけどね。ケンカはないですね。もう10年一緒にやっていますけど。

森田 僕自身がこいつ(東ブクロ)のこと計り知れない面白さがあると評価していますからね。ポテンシャルを秘めているという感じがあるなって。人間って脳みそ3割くらいしか使っていないって言いますけど、こいつの場合はまだ0.5割くらいしか使っていないんじゃないかって。

──10年やってきてネタもだいぶ変化しましたか?

森田 長くなりましたよね。

東ブクロ もともと3分、4分のネタをライブに落としていましたけど、それが長くなって、昔よりはわかりやすくなっていると思いますね。

森田 昔は4分にするので必死やったんです。ひとつのアイデアを4分に引っ張れなかったんです。今は10分のやつを4分にするのが大変。テレビで1分のネタとか言われると、逆にどうしていいかわからなくなる。若手の頃は1分のネタしかできなかったのが、その感覚をもう忘れてしまっている(笑)。

──ネタはアドリブも多く入ってくるんですか?

東ブクロ あります。でも、僕らはほかに比べたら少ない方だと思いますけどね。

──10年やって成長したことってどこですか?

森田 僕は心が寛容になったと思います。相方に対してですけど(笑)。こんなやつと組んでいるというところで僕ほど優しい人間はいないと思うんです。(東ブクロは)芸人としては破天荒で騒動も起こしていますけど、自分より面白みがあるやつやとは思っています。

──東ブクロさんの過去に起こした騒動などがネタになったりもするんですか?

森田 そうですね。今となっては(笑)。

──いろいろトラブルが発生した時って、相方としてはどんな心境なんですか?

森田 うちの相方が騒動起こしたときは、すごいなって。芸人やなって。たけしさんみたいなやつが出てきたなって。でも、周りのみんながめちゃ怒ってましたから、足並み揃えて僕もあかんぞって怒りましたけど(笑)。でも実際は僕自身、そういうところは寛容なんですけどね。ちょっと危険な香しているほうが芸人らしいやんって思う方なので。

──東ブクロさんから見て森田さんはこの10年で変わりましたか?

東ブクロ だいぶ変わりましたね。それこそ最初の頃は森田は松本人志さんに憧れていて影響をもろに受けていましたからね。

森田 学生時代はダウンタウン一色やったんで。ああいうしゃべり方がおもろいとか。松本信者になっていましたね。松竹入った頃はネタもぼそっと一言言うみたいな感じでやっていました。

──松本信者なのに吉本じゃなく松竹を選んだというのも面白いですね。

森田 そこは、ちょっとビビったんです(笑)。

東ブクロ その頃の森田は、周りとつるむ感じでもないし……。

森田 尖ることが普通でしょって(笑)。

東ブクロ それが僕とコンビを組んでから、だんだん変わっていって。

森田 そうなんです。だってこいつが暗いですから。暗い同士は絶対売れへんなって。僕は、根は明るいんで。無理して松本さんみたいにしようって思っていただけなんで。もう尖らん方がええよねって。天才以外は尖っちゃダメやって。

──紆余曲折して今のネタの方向性になって、自分たちの進路としていい感じになっていると思いますか?

森田 そうですね。なんだかんだで足を運んでくれるお客さんがいますからね。

東ブクロ 個人事務所もやれてますからね。

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