テレ東『覆面恋愛』が明るみに出した、「恋愛に顔は大事」という残酷な現実

■相手の顔を見た途端、告白OKを撤回

　旅行1日目、2人は夜道を手をつないで歩いた。童貞のりょうが自ら「手をつないでいいですか？」と切り出し、両者の距離が縮まったのだ。りょうはもちろんだが、みおも異性と手をつないで歩くのは初めて。「ブスとは一緒に歩きたくない」と、過去の彼氏は一度もみおと手をつないでくれなかった。

　童貞のりょうは、必死にみおへ思いの丈をアピールした。

「みおさんは心がきれいだなっていうか、本当に内面でかわいい人だなと思ったんで、本気で僕は（パートナーに）選びました」

　そして、ハグをする2人。

「顔見えないし、年下だし、童貞だし。でも、好きになるんだね」（みお）

　もう、完全に付き合う流れだろう。翌日、りょうはみおに告白した。

「みおさんがやることが、かわいいなというか。心がきれいだなと思って。僕は今、みおさんが好きで、この企画が終わって、それだけで終わりの関係じゃなくて、これからもずっといたいし。今は良いところしか見えてないですけど、悪いところももっといろいろ知っていきたいなと心から思っています。みおさん、僕と付き合ってください」

　みおからの返答も、悪くない。

「私は過去に捉われまくりで。大事にしてくれない人でも『振り回してくれてるからいっか』みたいな。でも、りょう君とだったら、私も普通にちゃんと幸せになっていいんだなって思わせてくれたから……好き」

　告白は成功した。でも、これはまだ結論ではない。番組のルールとして、このタイミングで覆面を外さなければならないのだ。お互いの顔をはっきりと見て、それでも結論は変わらないのか？　それを確認する。

「せぇ～の！」で同時に覆面を取った2人は、相手の顔を凝視した。これで交際がOKだったら2人はキス、無理なら二度と会わないという決まりが義務付けられているが……。

「ごめんなさい！」（みお）

　キスを迫るりょうに対し、みおはNO返答だ。みおは心変わりした。

「めっちゃ童貞じゃん。めっちゃ童貞顔だもん！　本当、ごめ～ん！　やっぱり、顔って大事なんだなあって思っちゃいました……。『すごい童貞顔だ！』と思って、前面にピュアさと優しさが滲み出ちゃってる感じが、私にはまぶしかったです」（みお）

「『童貞顔じゃん』って……どういうことだ！（苦笑）」（りょう）

　こんなバッドエンド、あるだろうか。2日間を要してわかったのは「恋愛に顔は大事」ということ。元も子もない結論に帰着してしまった。

　ちなみにこの番組、10日深夜に第2弾が放送される。続編の結末も、やはり「恋愛に顔は大事」で終わるのだろうか？　注目したい。

（文＝寺西ジャジューカ）