『グッド・ドクター』アミューズが松井愛莉を猛プッシュ? 視聴者をナメきった“お涙頂戴シーン”のてんこ盛りに辟易……
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さらに湊は、汐里にとって伊代の存在は負担ではなく、手術に立ち向かう姿にいつも勇気づけられていることを伝えます。そこへ汐里が現れ、ドナーになることは犠牲ではなく、いつも傍で応援しかできない自分が、「本当の意味で助けられる」チャンスだと思っていることを伝え、伊代はオペを受けることを決心するのでした。
ところが精密検査の結果、伊代は肝硬変を患っていることが発覚。また、病院長室を訪れた湊は、院長の司賀明(柄本明)が吐血し、昏倒している姿を発見。風雲急を告げる中、今回は終了となったのでした。
さて感想ですが、このドラマはこれまでにも、湊と小児患者たちとの心の触れ合いを描いていく過程で、安っぽいお涙頂戴シーンがいくつも散りばめられていました。しかし、今回は今までの比じゃないぐらい、あざとすぎる演出がてんこ盛りで、正直うんざりさせられてしまいました。
いや、多分、純粋な心の持ち主なら、号泣ものの回だったのかもしれませんけどね。でも、筆者にとってはどうも苦手な展開で、辟易してしまいました。両親を亡くした姉妹がお互いのことを想い支え合う、という設定自体が安易といいますか、使い古された感があるんですよね。こうしときゃ視聴者は同情するだろ、みたいな制作陣のナメきった態度が透けて見える気がしてなりませんでした。
特に、姉役の汐里をキレイに描きすぎ。非の打ちどころのない聖女ぶりが逆に鼻につきましたし、これを演じる松井愛莉からは生活の苦労感がちっとも感じられない。大手芸能事務所・アミューズの後ろ盾があるだけに、松井の好感度を上げるための要求があったのではないかと疑ってしまいました。
それともう1つ気になったのが、猪口と離ればなれに暮らす亮平が、東郷記念病院へたまたま搬送されてきたという設定。今まで冷徹人間として描かれていた猪口の、身内には甘いという意外な一面を見せるために登場させたのでしょう。また、息子の命を救った恩着せによって、最終回での小児外科存続の伏線としたのかもしれませんが、こんな偶然ってありますかね。大団円を迎えるための都合のいい駒として、亮平を強引にストーリーの中へ捻じ込んだように思えてなりませんでした。
さて、泣いても泣かなくても次週でラスト。最終回も松井の猛プッシュ展開となってしまうのでしょうか。放送を待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)
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