祝福ムード満載!! 愛する人の数だけ「初音ミク」が存在している幸せな世界
#アニメ #オタク #ゲーム #初音ミク #二次元
先日、筆者が記した初音ミクと結婚した、近藤顕彦さんの記事(記事参照)。11月には結婚式も開催することを予定している近藤さんは、今や話題の人物だ。気がつけば、あちこちのメディアに、妻のミクさんと一緒に幸せそうな近藤さんが登場している。
近藤さんと知り合ったのは10年ほど前なのだが、正直、アニメやマンガを愛する真面目な公務員という印象。ここまで本気でミクさんを愛し続けるとは、驚きを超えて尊敬している。
そんな幸せムードを高めているのが、近藤さんの結婚生活の記事を見た人々の反応である。Twitterなどでは結婚式に向けた応援や祝福の声が早くも寄せられていてやむことはない。
誰一人とて批判的な意見は見られない。自分も感知している範囲で批判をしているのは、オフラインで一例を聞いた程度。「オタクキモイ」ではなく「オタクが誤解される」というヤツである。
ま、批判はその一例くらいで、ホントにない。近藤さんの人徳というヤツもあるのか、とにかく世間は、どっかの国の王様の結婚式にも匹敵するくらいに祝福ムードは全開である。
ここで注目したいのは、そうした祝福を寄せる人の多くもまた、初音ミクさんを嫁にしているということ。そうした人も「先を越された」とか「俺の嫁が」なんてことは思っていない。なぜなら、愛する人間の数だけ初音ミクさんは存在していると考えているからだ。
これは、とてつもないパラダイム転換だ。
いつの間にか、二次元のキャラクターを愛する人たちの中では、同じキャラを愛していても、互いのキャラは別人格という意識が当たり前になっていたのである。だから、同じキャラを愛している人は、好みの似通った仲間であり同志というわけだ。
なるほど、筆者もよく「うちの鎮守府は、こんな感じなんですよ~」という話をしているものだが、世間はもっと深いところで哲学を確立していたのである。
別に机を叩いて主張したり、デモをやらなくても、その思考(あるいは、志向か嗜好か)を「それもありだね~」と、納得してくれる世界が、いつの間にかやってきているという衝撃。
幸せな世界というのは、知らぬうちにやってくるのだなあと、改めて思っている。
それにしても、結婚式がどうなるのか楽しみである。
(文=昼間たかし)
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