目指すは”規制”の向こう側!『今田×東野のカリギュラ』は過激さだけじゃない
#お笑い #今田耕司 #東野幸治
■夫婦愛が深いほど、嫁の下着を盗みにくい
この番組の仕切り役を担うのは、今田耕司と東野幸治。この人選もうれしい。過激さこそ正義だった90年代、この2人は特に深夜番組で重宝されていた。過激な時代の最も過激な場所で本領を発揮していたレジェンドである。
すでに配信中の8話のうち、往年の深夜番組に最もテイストが近い回は「家庭内下着泥棒グランプリ」だ。
「自分の嫁がはいている下着が評価されることは、夫にとって至福の喜び」
そんな夫の心理を突いた“嫁の下着コンテスト”を開催。審査されるは、夫が自宅からこっそり盗んできた嫁の下着だ。下着を盗む際のドキドキっぷりや、狙いを定めた下着のチョイス等によって夫婦愛の深さを確認する。そんなコンセプトである。
とにかく、くだらなすぎる。バラエティで「くだらない」は、最高の褒め言葉なのだが。
この選手権に挑戦したのは、はんにゃの川島章良、ウーマンラッシュアワーの中川パラダイス、かまいたちの山内健司、馬鹿よ貴方はの平井“ファラオ”光の4人。それぞれ、嫁(恋人)への愛情を隠さないのがほほえましい。当然だ。そういうグランプリなのだから。
「1~2回しか見たことないですけど、(嫁が)Tバック持ってるんですよ。本当、興奮しましたよね。『この子がTバックはくんだ』と思って」(はんにゃ川島)
「この企画がなかったとしても盗んでると思いますよ。それぐらい今、嫁に興奮してるんで」(ウーマン中川)
「ネタだけでは東京で通用しない。嫁の下着、かなり自信あるんで」(かまいたち山内)
「僕、31歳まで童貞で生きてきて、今の彼女が人生で最初なので」(馬鹿よ貴方はファラオ)
愛の深さを測る企画なだけに、ターゲットとなる下着はスペシャルなものばかり。はんにゃ川島が狙うTバックは「今日はエッチOK」という嫁からのサインだそう。ウーマン中川は「脱ぎたて以外は下着じゃない」というこだわりを見せた。かまいたち山内は、初めて嫁を抱いた時に着けていた下着がターゲットである。
加えて、シチュエーションもスペシャルだ。嫁が外出中の隙にこっそり盗むというやり方は、このグランプリでは認められない。家の中に嫁がいるタイミングで、嫁の気をそらしながら目当ての下着をゲットする。それがルールだ。
夫婦間のコミュニケーションが密なほど、下着泥棒の難易度は高まる。引き出しを開け物色する最中、「ねえ~」と話しかけてくる愛妻。普段なら喜ばしいはずなのに、この瞬間だけは障害物となる。いつもと違う自分を気づかれたらどうしよう。泥棒してる現場を見られたらどうしよう。没交渉で自分に興味のない嫁ならば発生しない心配事だ。愛が深いからこそ、構ってくる。ドキドキ=夫婦愛の深さである。
芸人が持ってきた嫁の下着を、今田東野は実際に手で持って審査する。この2人はシビアだ。ある芸人は気を利かせてキレイな下着を盗んできたが、そんな彼を2人は責めた。
「“うわっ!”って、いい意味で引かせてほしかったです。せっかく盗んできたのに!」(今田)
「アンダーヘアあっても、俺怒れへんで。“汚いな”とは言わん!」(東野)
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